Sunday, October 17, 2010

「池上彰の講義の時間 高校生からわかるイスラム世界」

最近の視聴率王である池上さんの著書。確かにわかりやすかったなぁ。

私が「イスラム世界」について学ぼうって思っていた数年前は、こんなにもまとまった本なんて、どこを探してもなかったけれど、今や「イスラム金融」がマーケットに与える影響の高さ含めて注目され力をつけている時代。日本人にとっては未知の世界である彼ら民族や宗教について、今一度知る時がきたのだとも思います。

確かにイメージ先行ではイスラムと聞くだけで「コワイ」印象は強いけど、背景を知ると「なるほど」って思う事とか、理由があるが故の行動(もちろん一部の過激派は除くけど)だと知って違った感情をもつようにも思う(経験者は語る)。というよりも、まずはカテゴリというよりも、個人をみることが大切なように感じることができるよね。

なんてよい事づくしのように言っている私ですが。

個人的には、これを読みながら今更ながらに「あああああ、なるほどぉ」って思った事もしばしば。ああ、もう少し早くこの本に出会えていたら、あんなことしなかった...なんてこともありました(汗)。とはいえ、それもこれも決断したのは私だし、今更何をいってもしょうがありません。でも、こうして知ったからこそまたその時の相手が何故そういう行動をし、ああいう発言をしたのかを理解することができたから、よしとしようと思います。ああ、私ってなんて寛大なんでしょ(苦笑。

生きてきた環境や文化が違うと、当然ながら異なった発想と行動起源があると思う。もちろん理解しようという歩み寄りは必要だと思うし、私は100%理解することなんて無理だって前提で「知る」努力はしたいと思っています。といいつつ、へばることも多いし、わからないって泣き叫ぶ(?)ことも多いけどね。そして、完全に「理解」はできないってことは念頭に...。

あらためて思う。いつもDちゃんが言われているように、人間は「言葉」に頼り過ぎなのかもしれない。
今、なんていう言葉をかけるのがいいのか、私にはわからない。だから、ただただ祈る。わからないから、それくらいはしたい。

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