Sunday, September 01, 2019

「Dilili à Paris(ディリリとパリの時間旅行)」

実写とアニメーションのコラボ映像という初めてみる表現の美しさに胸が踊る一方で、性差別・人種差別・貧困問題というメッセージの強さに心が震えました。

世紀末を舞台に、モネやルノワール、ロートレックといった画家からパスツール、キュリー夫人などの科学者、エッフェル、プルースト、ドビュッシー、エマ・カルヴェ、サラ・ベルナールなど当時のパリで活躍していた著名人多数出演。「これはあの人だよね」なんて答え合わせしながら楽しみつつも、実は自分が想像していた以上に提示される社会問題が現代に(フランの今に限らず世界的にね)通じるものがあるんだな〜、なんてend rollを見ながら考え込んでしまいました(そもそも、主人公のディリリがパリ博で"展示"されていたところから物語は始まるしね...。実際そういう歴史があったらしいもんね。信じられない)。
世紀末のパリのなんとも言えないアンニュイとした空気感やそこで活躍する人たちにディリリと一緒に出会いながら(そこらへんの感じは「ミッドナイト・イン・パリ」に通じる)、ちょっとした脳内旅行。多様性を受け入れる心や誰かが誰かを虐げる構造に問題提起をした上で、エンターテイメントとしてもハッピーエンドに結ぶべく虐げられた人たちに手を差し伸べた終わり方を描くミシェル・オスロお爺ちゃん監督。素晴らしいです。
ただね、最後の最後のディリリの表情が気になったの。もし観た方、これから観た方でもいいからこの最後のカットの会話しましょー。
パリ好き、アート好き、歴史好き、社会問題への興味を持っている方には是非。まだ始まったばかりです。
オフィシャルサイト:https://child-film.com/dilili/

Sunday, August 11, 2019

art de vivre: 「カラヴァッジォ展」@北海道近代美術館

そんなことってあるんかい⁈ 

まさかの作品到着遅延で8枚来日出来てないのだそうな。しかも2枚がカラヴァッジォ‼︎ まじかー😭 しかもイタリア出発前らしくもう無理だろ、だって彼らはバケーション中、、、苦笑。まぁ、次の帰省に到着してることを期待しましょう。。。 

さて展覧会。いやはや色々な意味で面白かった。秀悦なのは、ヤマザキマリさんのイラストで作品横で語られるカラヴァッジォの吹き出しコメント。笑いが止まらないです、、、めちゃめちゃなキャラ設定の台詞がすごすぎ。初めてこんなん観ました。。。 作品としては、個人蔵が多いから見応えあり。特にマグダラのマリアや、珍しい静物画とか興味深かったな。2年前にローマで出会ったバッカスに地元で再会出来たのも最高な気分。よく札幌まで来てくれました!!

なんだかんだ言ってもこれだけ彼の作品を集めたのは素晴らしいです、ああ未着の2枚が悔やまれる😢 弾け気分で顔ハメパネルでメデューサなって、来月帰省までに届いてることを祈りたいと思います。会期は10月14日まで。是非札幌へ。 http://m-caravaggio.jp/

Sunday, May 12, 2019

art de vivre: Gustav Klimt(グスタフ・クリムト)

ウィーン世紀末美術を代表する画家といえば、クリムトかエゴン・シーレではないでしょうか。個人的には、金箔画家として売れっ子だったクリムトの影で苦悩していたシーレの方が心惹かれたりする(というか友達になりたい)のですが、上野で開催中の「クリムト展(https://klimt2019.jp/)がヤバい」と何気に耳に入ってきたので、金曜夜の延長観覧に行ってきました。 

クリムトは生涯独身を貫きましたが、子供が14人いると言われています(爆爆爆)。そのほとんどがモデルとなった相手との子。ムンクもそうですが、世紀末を生きた画家はなにやらこういうプロフィールの画家多いですよね。モテない訳ではないし今でいうとイケメンなのだろうけど、結婚には向かない。でも女性への愛が溢れている。まー、いわゆるめんどくせー奴が多かったようです。時代背景もあるということは理解してあえて言ってみますが。。。 

今回の展覧会。日本初公開の大作も来日しているということもあって、想像以上に夜だというのに混んでいました。クリムトのこと日本人、意外に好きだよね。それはやっぱり日本の影響(琳派とか)を多大に受けているってことに起因するのかな。確かに空間の作り方とか「風神雷神図屏風とかイメージできるよね。今回の展示ではそんな紹介もされていて、その影響はこんなところに出てますよ的な説明も。結構丁寧な展示だと思いました。  

とはいえ、おそらくの目玉はベートーベンシリーズ(https://www.youtube.com/watch?v=8-Wi-00cDXQ&feature=youtu.be)の再現。実施の映像紹介が2箇所あって、その後に気づかないくらいちーさく(なんで??)に第九が会場に流れていました。ええと、、、せっかくならもっとガッツん流してくれてよ、、、と感じた時に、ふと思い出したのは昨年12月にParisで体験した光と映像のコラボ。そうなのよ、再現というか新しいアートにまで昇華するならここまで期待したくなる。なーんて、勝手なリクエストですが。。。💦 

さてさて、最後に秀悦なのは、グッズコーナーでした。金箔を駆使したものやデザインに特化したものなど、気を許すと散財しそうな予感がするくらい制作関係者のノリノリ具合を感じます。財布と相談しつつようやくそこをスルーした時に見つけたのがガチャガチャ(500円/日本オリジナル)!!あああ、やっちまった。だってすごくない???11パターンある中でベートーベンシリーズの中にいる一人の女神、、、、当てちまいました。これ、絶対やってください。 今回の展覧会、東京は7/10まで。楽しんでぇ!!! 

[展覧会名] クリムト展 ウィーンと日本 1900 
[会 期] 2019年4月23日(火)〜 7月10日(水) 
[開室時間] 午前9時30分~午後5時30分 ※金曜日は午後8時まで(入室は閉室の30分前まで) 
[会 場] 東京都美術館 企画展示室 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36