Sunday, November 25, 2007

旅紀行:美しいウィンドウ

言葉もなく、この時期のウィンドウディスプレィは圧巻です。 ただただ美して、ただただ感動してしまいます。こんな世界観、東京ではなかなか出会うことができません。
どこか作られた世界はあるのだけど。。。なんか心の底から感じるというか、美しいと思えるものには出会えない。頑張っているのではなく、自然体で美しいって感じることができる、ちょっと力をぬいたアート世界。
そこが私の目指すところ。

昨年のトロントでの感動が蘇る。やっぱり美しいものには旗をふりたい気分。
いつまでたってもアートコンプレックスな私です。

旅紀行:エトワール


今日の予定は、夜のヌレエフ版くるみ割り人形。またまたそれ以外はまったくなし。でもかなり朝早く目が覚めてしまったので、少し早めにでかけてぶらぶらすることに。と・・・やっぱりストに突撃。とはいえ、ある意味、日比谷線って感じの混み具合。若干気持ちが悪くなったけど、そこは我慢です。そうそう、ストの時期、メトロ代無料なんですわ。乗ったり乗れなかったりしたときの払い戻しが面倒なのかしら。とはいえ、ある意味乗り放題。これは便利と意外に利用してる私(苦笑)。

さてということで、何年めでしょうか。ようやく昨年オープンしたオランジュリーにいってみる。結構いいですわ、なんかまったり。閑散期なのか人も多くないし、ぼーっと睡蓮の連作の前でしてみる。気持ちいいわぁ!!途中、聖子ちゃんからくみちゃんの結婚話を聞いてなにげに驚いたものの、まーそれもまたありかと。。。。それよりなにより、私は今は仕事がんばらなきゃね。

で、ホテルに戻るとメールが一通。なんですと、今日のバレエ、舞台美術と衣装なし。まじですか(驚愕)。とはいえ、私は別の日に振り返ることもできなし、それもいいかと出かけてみる。で、結論。これが超面白い。パリオペラ座の団員たち、ごまかしがきかないのです。普段は衣装や照明でごまかされていた細かい部分が目に入ってたまらない。おっと、意外に足先甘いじゃんとか、ひざ曲がってるじゃんとかすごく気になる。なんといってもレオタードに練習用チュチュをつけている状態で踊っているんですから、これまたある意味大変だろうに(ダンサーたちは)。さらには雪の精だというのに、赤や黒いチュチュ着ているし(さすがにこれは勘弁してほしかった)、男性人はトレーナー着ている・・・。ほとんど練習みたいですよ・・・。

そんな中、今日の主役二人は(さすがに衣装つけてた)、素晴らしかった。まさかここでルグリと対面できるとは思ってなかったので、ちょっとラッキーと思ったけど、それよりなにより、本日の主役ドロテが終焉後、エトワールに任命されました!!!きゃーん、びっくりだし素敵!こういう感じで任命されるんだって、その場に立ち会えるってなかなかない機会だし、すごく感動してしまった(だって、舞台美術ない中でがんばって踊っていたんだもの)。

いろいろあっても、やっぱりいい時間を過ごしている気がする。ポジティブすぎ?

旅紀行:旅先で。。。

 今日はまるっきり予定なし。

あ、といいつつ20:30からオペラ座ガルニエでコンサートを聞きにいくことは忘れずに。まぁ、そんな状態の今日の狙いは今回の私の滞在ホテルの近くバスチーユのマルシェ(木曜日と日曜日)に顔をだそうかなってこと(ここは、フード以外にいろいろあって面白い)。あとはお願いしていた部屋の変更
(金曜日到着したらバスタブがない部屋だった)が今日だ!!ということで一言フロントのお兄ちゃん(ザイール・35歳)に伝えて外出しました。とはいえ、13時か14時には戻ってこないとだめと言われ・・・・、「OK」了解。では、それで予定組みましょう。なにせバスタブを愛する私。この季節、シャワーだけでは我慢できません。
 さてさてマルシェは面白い。珍しいものがいっぱい。季節のものがいっぱい(キノコや牡蠣がいっぱい♪でも買えな~い・・・涙)。13時ごろには戻るということを計算して、私の目的は、昼食利用のお惣菜&ワイン。ふらふら見ているとすごくいい香りがするオリーブを発見。ほんのちょっぴり購入してみる。ガーリックと一緒に漬け込んだオリーブ。すごく大きくて立派なサイズ。いやーん、すごく楽しみです!後は、お土産になるものをいくつか。デザインとしてかわいらしいソルト&ペッパーケース。どの色にしようかすごく悩んでしまう(デザインとしてもかわいいぞ)。あとバラも5本。これでたぶん明日の朝はお部屋に満ちる香りですごく幸せな気分になるはず。うふふ
 さてマルシェからぶらぶらと15分でホテルに帰宅。途中にあるワイン屋さんで購入したボジョレヌーボー(解禁したからやっぱり抑えたいっ♪)片手に幸せ気分。ザイールが部屋を用意してくれるまで30分ほど待って、彼とおしゃべり(用意してくれたコーヒーはおごりらしいっ)。どこまで本気やら(間違いなく口だけ・笑)と思いながらも、まだまだ私いけるじゃんなんて思いつつ。まー、外国人にうけるらしい私のキャラクター。ちょっとだけ、今日の19時の彼の終わりを待つのもいいかと思いつつ、新しく移動したお部屋に戻ってワインをあけてまったり。いやー、幸せだー!!

 結局お昼からお部屋で過ごす私。そういや東京でもこうして家でゆっくりしていることなかったなー。部屋でこうしてぼーっとしている幸せ。すごく感じちゃいます。私やっぱり余裕がなかったんだなーぁ。。。そうして余裕があると起こるハプニング。部屋になる一本の電話。フロントからザイールです。おいおい、部屋にきていいかってどういうことやねん??疲れているんだって理由でしょうか?やーねー、だったら彼のシフト以降の19時に一杯と思ったけど、彼曰く、その後は家に帰らなきゃってますます・・・・。私そんなに軽そう?なにげにショックな一日の終わりでした(といっても、まだ18時半か?笑)。

さ、でかけよっと。

旅紀行:モンサンミッシェル

11月初旬、ふと思いたつ。旅に出よう。。。 で、その瞬間にスケジュール表とにらめっこ。うん、3週目ならいける!!で、早々にチケット予約。我ながらの行動力。たぶん何か思うところがあったのかもね。

ということで、以下より旅先での日記。ここでまとめてあげておこうかと思います。何をその時感じたのか、ある意味支離滅裂なところもあるけど、そのままです。。。

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11月17日 
世界遺産・モンサンミッシェルへ

今回の旅の目的は、「ゆっくりすること。自分を取り戻すこと」の2つ。私の原点(大げ
さか?)とも言えるフランスで一人、ちゃんと自分自身と向き合って考えたいというのがきっかけだった。今年1月に転職して以来、ひたすら突っ走ってきた10ヶ月。プライベートでもこれ以上ないくらいたくさんのことが起きていて、ただただ前をみて頑張るだけ、走るだけだった日々。でも、それじゃいけないってわかっているのに、みえなくしてきたこともいっぱいあって、やっぱり自分はごまかせないところまですでに来ているって感じている、そんな気がする昨今。一方でありがたいことに、仕事生活では大好きな人たちに支えられてきて(私のプライベートの問題も理解してくれている人たちで)だからこそ甘えてしまっている私。しかし今の仕事ではそんな人たちに無理ばかりしてもらっていて、久しぶりに涙がでるくらいそして情けないくらい自分で周りをコントロールができていないことが悔しくてたまらない(久しぶりに先週会社で涙がでてきた)。「私だから」といって、仕事をしてくれている彼らを守ってあげることができない・・・、そんな余裕がない私に落ち込んでいます、正直。

そんな思いでやってきたフランスというより逃げてきたフランスはパリ。どうやらこちらはストライキ真っ最中。来る前からニュースで知っていたもののやっぱり大変です。交通機関が麻痺すると、人間どうでもよくなるというか、なんというか・・・。怒っているフランス人も多数。でもここは、半分ラテンの国フランス。けっこうそれはそれでみんな受け入れちゃっていて、「どうせ出勤できないし」なんていう理由で美術館や博物館までお休み(もしくは一部閉鎖)にしちゃって、カフェでまったりお茶しているパリジャンもたくさんいるようです(苦笑)。まーね、そりゃそうですわ、確かに無理なもんは無理だよね。その割り切り素晴らしい。まー、割り切れないなら後は自分自身ががんばるタイプの徒歩か自転車。最近、パリでは自転車な人たちが多い(というか、市内の施策のひとつ)ので、これまたすごい勢いでぶんぶん走っています。私もトライしようと思ったけど、正直寒いっす・・・・(弟クンに止められたし)。で、3駅くらいは余裕で歩いている私。ま、人間がんばれば何とかなるってことで。

しかし、やっぱり交通機関ダウンは厳しい。
だったらいっそのこと市外に行ってしまえと選択したモンサンミッシェルへの旅。ぎりぎりに申し込んだから大丈夫かしらと思ったけれど、意外に平気だったらしく50名のバス旅行に出かけてきました。朝7時にアンバサドールホテル前集合って、結構きつい(朝5時半起床)けどパリから片道4時間。眠ればいいかなんて思ってでかけたものの、これまた結構愉快なバス旅行。どんどんと景色が変わっていって、最初は馬、その後1時間すると牛、最後は羊。なんて景色にはいる動物がどんどん変わってきます。で、ガイドの説明を聞くと、当然ながらチーズや農作物の種類が変化するのですよ(笑)。最終ゴールのモンサンミッシェルの地、ノルマンディーに近づくほど、リンゴ畑が増えて牛さんが増える。だから、シードルとカルバトス、カマンベールが名物となる。当然なんだけど、ちょっと感動。で羊が増えてくるとこれがまた変化。名物料理がマトンの煮込みになるわけですよ。面白いねー。立ち寄った村はフランスの美しい村に150に選ばれたところらしく、昔ながらの建築方式でとても美しいです。といいつつ、車でいくと数秒で通りすぎてしまうくらいの小さな村。30分もあれば、すべて見終わっちゃたから、後はカルバトスで温まる(村の助役のおばちゃんに驚かれた・・・)。いやー、まったりです。

村を後にして2時間。いよいよ到着、モンサンミッシェル。遠くから見ると、頭の中で流れる・流れる某局「世界遺産」のテーマ(笑)。いやはや偉大ですよ、やっぱり。すごく感動的なくらい目の前にどーんと現れるんです・・・。さらに言えば宮崎さん、あなたは素晴らしい。この島を目にしてあなたの作品のことを思い出すのですから。近づくのが惜しいくらい聳え立つ修道院。美しいです。南仏にある鷹の村でも感動したけど、それ以上。たぶんリアルではなく、テレビや写真で見慣れているからなのだろうけど、目の前に確かに存在している姿。美しい以外の何ものでもなく、ずっと見つめていたい気分になりました。

日本人観光客が多いということなのでしょう、中の修道院見学には日本語のガイドがありました。で、とりあえずレンタル。ぼーっと見学しながら、ここを歩いたであろう修道士に思いをはせながら約1時間半を堪能。特に修道士たちが使っていたという食堂は私の中で大ヒット。遠い昔に思いをはせながら、聖書の独唱を遠くに感じつつスプーンとスープ皿がこすれる音を聞く(たんなる想像)。不思議と聞こえてくるような音楽。なんだか落ち着いた気分になります。回廊を歩いて、外を見て、ゆっくり流れる時間を味わう。ばたばたと過ごしている毎日を遠くに感じながら、自分とだけ向きあう。聖堂の外にいるキリストの姿、ミカエルの姿。信仰心が強いわけでも(そもそもクリスチャンではない)ないのに、本当落ち着いてきます。私、やっぱりこの空気が好きなんだろうなぁ。。。

よくわからないけど、自分が自分でいれる場所。頑張らないでいれる場所。楽しむというより落ち着いついていれる場所。今の私に必要なのは、そんな場所かもしれないって思ったモンサンミッシェルの旅。
今の私を埋めてくえるのに最高な時間・最高な場所。とても満足してパリに戻りました。

さて、明日は何をしようか。。

Sunday, November 11, 2007

承景-あるホテルの肖像-


最近、幻冬舎が始めたという「書籍」をつかってのマーケティング(PR)活動。これはその一冊。

記事としてとりあげてもらう以上に、書籍となって人の目にふれることで自分たちの会社やサービスを理解してもらう。よくある社長本といったところだろうか。

という仕掛けられた一冊であることをわかっていても、この本はちょっと楽しい。歴史ある場所(ホテル)のひとつひとつの思い出をお裾分けしていただいたようで、古き良き日本を感じることができた。

まったりとした休日読む一冊としておすすめ。
http://www.capitol-h.tokyuhotels.co.jp/ja/shoukei/contents1/index.html