Sunday, December 31, 2006

Business to Business to Consumer

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今年最後のおススメ本です。昨日、帰省中の飛行機の中で一気に読み終えました。

この本は、PRの成功例として非常に有名な「キシリトール」が、どのようにしかけられていったのか、ということを当の本人が記録のごとく書き記した一冊。読者は、その経緯や手法を非常に理解しやすい形で学び取ることが出来ます。気がつくと2000億円規模になっている同商品の導入にかけて、どのような人たちが影で苦労していたのかということが、単なる成功物語という側面ではなく描かれているので、とても参考になりました。

今でこそPRの時代などといわれているけれど、やはりなかなか日本では根付いていない現状。その問題点も含めて言及しているので、頷くことも多いかな。私が担当してきたマーケティングPR(MPR)という職種と広報の違いとか、非常にわかりやすく説明されていて参考になります。

マーケティングに携わる人、PRに携わる人。ご一読あれ。

Wednesday, December 27, 2006

Fly Fly Fly!!!

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プチ留学から帰国しました。色々な意味で、充実の3週間。英語もホームスティも文化・国際交流もたくさん接して吸収して、本当に少しの時間ではあったけど満足です。

東京に転勤することを決めた時、とても大きな決断をしたような気がしていたけれど、その山を越えることによって、実は考えていたよりも大変なことではないもんだと実感しました。今回も同じ。主体的に動き始めると、すべてのことが前に向かって動き出すし、それによって得るものや出会いが必ずでてくる。時にそれは大変なことであっても、必ずいつか自分の糧になる。今回の経験も心からそう感じています。

以前、お仕事をご一緒した人が私に言ってくれました。
「Miyuさん、あなたの向かって行く道は時に大変かもしれない(あなたは時に破滅的だから。苦笑)。でもね、毎日日記に書ける人生というのは、一番幸せなんだよ」

その頃から比べると、少しは大人になった私なので破滅的な行動は取ることはない(はず)けれど、なんとなく理解できるようになってきた今日この頃。

準備はできました。飛びますよーっ!!

Saturday, December 23, 2006

Let's Keep In Touch With Each Other

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トロントでの全てのセッションが終了です。振り返ると3週間、あっという間でございました。

これまで何度となく海外に旅行にはでていだけれど、何かを勉強するというのは、私の人生の中で初めての体験。毎日色々あったけれど、とてもよい経験になりました。苦手なプレゼンテーションの連続と格闘しつつ、大量の課題の提出にまみれつつ、学生時代と違って単純に英単語が覚えられない脳と戦いながら、ともあれ乗り越えた今となっては、自分にただただ拍手です。

「貴重な充電期間、これまでやれなかったことをやってみよう」、なんて思ったところからスタートした今回の「プチ留学」。こうして学生達と一緒に勉強する時間を得ることができたのは、とてもよかった。色々な意味で、自分と向き合うことができたし、ちょっとだけ自信もつきました。けっこう私もやるじゃん♩なんて(笑)。当初の目標だった「文法」はどうかわからないけど、どうやら「リスニング力」は確実に向上しているらしいし。。。(え?それじゃだめか??)

最終日の今日は、クラスのメンバー全員とのランチ。印度料理を食べに行きました。写真を撮ったり、今後の話をしたり、母国語を教え合ったり、すべてが終わったからこそなんだかリラックスした時間を過ごすことができたし、とても楽しかった。先生のパートナー(ブラジリアン?)までやってきて、なんだか不思議だったけど。。。

さて明日は7時には出発です。
荷作りしなきゃぁ。。。

*写真はホストファミリーと一緒に。お世話になりました!

Thursday, December 21, 2006

The National Ballet of Canada

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残り少ないトロントでの生活となってきました。毎日が本当に早いなー、なんてシミジミ感じたり。今日で専門クラスも終わったので、最後まで出席することなく(明日は試験)、帰国する人とかもいるみたいです。

さて昨夜は、最後のアクティビティで「カナダナショナルバレエ」の「くるみ割り人形」を観てきました。アート三昧でなんだか幸せを感じつつ、ヨーロッパではないところでのバレエ鑑賞は初なので、どんなものやらと楽しみにしていたら。。。

個人的感想。舞台空間や観客たちを思うと、やはり私はヨーロッパでの舞台が好きかなーって思いました。身近にあってほしい反面、ちょっと特別な気持ちで観に行きたいなーって思うのも事実。演目もあったかもしれないけれど、子供が泣き叫ぶし(どうやらクッキーが食べたいらしい4階席の子供。。。ひたすら叫んでいた)、座席の上に立っちゃうし、結構びっくり。。。少なくとも私がロンドンやパリでバレエを観たときにはなかった光景なので、ありゃまーというのが正直な感想です。大人もドレスアップしている人がいなかったしねー。外が寒いのもあるかもしれないけれど、ジャンバー仕様の人が多数。ううむ

肝心の舞台の内容としては、これまた振付けと解釈が結構独特というか、かなり子供向けで内容をかえていたのでこれまたびっくり。2幕があいた瞬間に「こんぺい糖」のソロを踊っちゃうし、大好きな花のワルツはなぜか一人で踊っているし、熊がローラースケートで踊っていたりでなんだか「?」「?」「?」。いや、確かに素晴らしかった。がしかし、もうちょっと原版に近いもので観たかったなーというのが正直な感想です。

今週末は、NYで同じく「くるみ割り人形」です。バランシン振り付けだし、今度こそ正統派がみれるかな。期待期待。

Tuesday, December 19, 2006

Naiagara falls(ナイアガラの滝)

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地球ってすごいです、感動です!!

予告通り、週末はナイアガラの滝へ行ってきました。
同上のバスは、メキシカンかブラジリアンという恐ろしい環境の中、朝9時半にバスが出発(英語もさることながら、ポルトガル語かスペイン語(?)はさらに何言っているかわからない状況・・・)。途中、アイスワインが有名なワイナリーに立ち寄りオンタリオ湖を見るなどしながら、2時過ぎに到着。いよいよ「滝」とのご対面です。

あいにく最初に見えてきた「American Falls」は、ほぼ霧の中。激しく音が聞こえるものの、なにも見えません。せっかくはるばるここまで来たのに(おまけに日本からよ、とほほ)と、自分の運のなさを呪いながら進んで行くと見えてきた「Canadian Falls」。
ひょえーーーー、すごーーーーーーい!!!!恐ろしく水だ、滝だ、なんという水量!!間違っても落ちるなんてこと、想像したくないぃぃぃぃぃ。と、叫びたくなるほどの迫力。出身の北海道でも色々な滝を見てきたけど、こんな迫力みたことない(っていうか、比べるのが間違いか??)アメリカ側はちょっと遠いのだけど、カナダ側はすぐそこに流れ落ちているのが見えるので、いやはや言葉を失います。。。

なんていうんでしょう・・・、伝える言葉が見つからないのが残念だし、写真だとやはり伝わらないのダイナミックさ。
行けるなら行くべき、見れるなら見ておくべき(できれば夏がいいかしら?苦笑)

自然がつくる芸術には、やはり適いません。

Sunday, December 17, 2006

Art City, Toronto!!(アートの街、トロント!)

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こちらにきてあっという間に2週間が過ぎました。毎日がまたたく間に過ぎていってしまいます。充実した時間とはそういったものなのでしょうか。


今日は、久しぶりのお天気。気温も4℃くらいだし、とても温かです(だんだんこちら仕様の身体になってきた?)。来週末には「いざNY」ということもあって、トロントの街をひたすらブラブラしています。目的もなくただ歩いているだけでも面白いものが色々見つかるもの(私の海外での過ごし方のほぼ9割りがそんな感じかもしれない、苦笑)。そうして、そのひとつひとつにとてもアートが感じられてなんだか嬉しいお散歩タイムです。

一番多い発見は、街中いたるところにある彫刻。トロントの彫刻は「働き者さん」が多いのが特徴です。ある人は大きな釘をうっていたり、ある人は大きな石を運んでいたり。あまりの可愛さに思わず笑ってしまいます。それも工事現場の側にあったりするからさらに笑える。お手伝いしている気分なのかしら?著名人の彫刻も多々あります。チャーチルの像は、新市庁舎の前で「ぶーっ」っとした顔をして存在していました。子供達に囲まれていたり上っていたり、これも愛されている証拠?

市庁舎前は、このシーズンスケートリンクになっていて、市民が自由にスケート楽しんでいます。もちろんマイシューズを持参し
たら、料金はFree。大人も子供も自由に滑ることが可能です。お父さんやお母さんに習って、子供達がおそるおそるリンクにあがる姿はとてもCuteで、これまた笑顔がこぼれてしまいます。私も滑りたい、なんて思ったものの、さすがに荷物を預かってくれる場所がないみたいなので次の機会に。スケートはかれこれ実家の札幌で滑った以来だし、なんだか楽しみだなー。学校帰りにでも来てみようかしら?

今日はクリスマス前の最後の週末にあたることもあって、街中お買い物モード満載。こちらのデパート前のディスプレイもとても素敵です。パリのディスプレイ(特にレイバンがお気に入り)も好きだけど、こちらもテーマ性をもって頑張っていて、ひとつひとつ読み解くのが楽しい。
担当者もやりがいがあるだろうなーなんて、余計なお世話ながら思ってみたり。いやだなー、やっぱり職業病だろうか?

てことで帰り道。美術館をスケッチするおじさんの姿を発見。ああ、私も絵心があったなら、写真もいいけど自分の手でこの景色を残してみたいな、なんて思った私でございました。

さて、明日はちょっとナイアガラの滝まで行ってきます。どうやら滝の外側が凍っているのだそう。楽しみ!!

Wednesday, December 13, 2006

My life in Advertising(広告でいちばん大切なこと)

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東京から持参してきた一冊です。ブログを書くのと就寝前にこれを読む時だけが、唯一の日本語タイム。そういう意味で、かなり厳選してきた一冊。ゆっくりゆっくり味わいながら、ついに読破しました。

著者であるホプキンスは、広告の父ともいえる80年前を生きた業界のパイオニア的存在。
世 界3大広告人のひとり、デビット・オグルビーや、全米No.1 マーケター、ジェイ・アブラハムが最大のリスペクトを寄せるホプキンスの仕事術は、年月を感じさせないほど、今の広告業界を言い当てているようで清々しく もあります。様々な困難や課題を柔軟な発想と勤勉さをもって、成し遂げていく様は、私たちに勇気すら与えてくれるでしょう。

この著書の中に、非常に印象的な言葉があります。
「広 告主を賛美したり、個人的なプライドを満たしたりすることを拒んだために、私は多くのクライアントを失った。しかし、圧倒的多数の人は利益を求めているこ とを学んだ。・・・(中略)・・・求められているのは文学作品ではない。女友達を「まぁ、きれい」と感嘆させるような広告でもない。求められているのは実 際の売り上げだ。それ以外のものを追求するのは、広告を道楽と考えている者くらいである。」

私 はクライアントという立場で仕事をしてきた人間ですが、私は確かにこういった賛美を喜ぶ人たちを見てきました。そしてそれによって、プロフェッショナ ルな仕事をすることができない状態になった人(そういうことを好む人には、率先して”お客さん”扱いをしてくれる人たちがついてくるらしい)たちを、残念ながら多数見 てきました。それは本当に悲しいことですが、多数起きてしまっているのも事実。そして、誰も認めたがらないのも事実。


エ ンドユーザーでなく、中継での”お客さん”という立場で思うことは「お客さんとは友人関係」でいいのではないか、ということ。お金でPAYされている関係 なんだもの、お互いゴールにむかってベストな策を練っていけばいいのだと思う。友人なら、逆に裏切るなんてできないもの、そんな関係の方が強くて心強い。 そうして、お互いの立場でエンドユーザーに全ての神経を集中すればいいのだと思う。
なかなか難しいのかもしれないけど(社会的な立場とかあるらしいしね)。

80年前に書かれた本だというのに、長年思っていた(特に)代理店さんとの関係について、すごく言い当てていて、正直驚きました。それだけの時間があったはずなのに、どうして変化がなかったのか、悲しくもあり、彼の素晴らしさをさらに感じた一冊となりました。 広告業界、いやそれ以外の方でもぜひ一読くださいませ。

Tuesday, December 12, 2006

Advertisement(広告)


職業柄、海外にきても広告が気になります。クリエイティブ表現が独特なものがあったり、屋外広告で日本だと明らかに規制対象だろうなぁなんてものが、意外に許されていたり。 ここトロントにも動く看板やら、立体広告が結構存在するようですね。

さて、通学の駅で見つけたこのコルトン広告。妙に笑えて思わず写真をとってしまいました。寒いトロントならではの訴求でしょうか・・・。しかし、かなり面白い。くくく。でも配色具合とか意外に好みです。なんとなくヨーロピアンの香りがするのは私だけ?

Monday, December 11, 2006

Blue Man Group(ブルーマン)

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前から気になっていたパフォーマンス「Blue Man」に参加してきました!このショーは日本でも何度かテレビで紹介されたことがあるNY、シカゴ、ボストン、そしてベルリンにトロント等で行われている非常にユニークなコミカルショー。無言の青い3人のパフォーマーが約100分間、動きだけで笑わせてくれます。

さて初体験の私。”青いインクがついてもいい格好をしてきてください”、という怪しげな注意書きが気になりつつ、客席に入るとトイレットペーパーを首やら頭に巻いている人がいっぱい発見。おまけに私の座席の前まで全員ビニールのポンチョを着ている。。。何が起きるんだ、えええ?すこーし心配になりつつ開演時間が10分過ぎると、何やらものものしいアナウンスが開始。いよいよBlue Manの登場です。

観客も参加しながらショー。奇抜な演技もさるとことながら、彼らに見つめられると何かしなければならないという妙な緊張と、何をするつもりなのか全くわからないその表情にどんどん引き込まれつつのあっという間のパフォーマンス。私の横に座っていた男性は、ステージに拉致されて無理矢理作業着を着せられた結果、全身青いインクを塗りたくられて人型をとられていました(それも宙吊りで・・・)。ひょえー。

日本にも近いうちにやってくるかもしれないので、ショーの詳細を知ると参加する時につまらなくなってしまうだろうから、それはまた別の機会に。とはいえ、かなり面白い。クライマックスで会場全体がひとつになった瞬間の感動は、なかなか忘れられないものだ。
ちょっと病み付きになりそう。

帰国前にもう一回いっとく?(笑)
http://www.blueman.com/

Sunday, December 10, 2006

Wicked(ウィケッド)

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待ちに待っていた週末です!毎日朝から晩まで勉強づいていた一週間にお疲れさまってことで、自分へのご褒美に「Wicked(ウィケッド)」を観てきました。トロントでは今月末で閉幕だということが起因しているかはわからないけど、ほぼ満席。日本ではまだ上演されていない(確か来年、劇団四季が初演するはず・・・)舞台ということもあって、私にとっても初めての作品です。初物大好き、ワクワクしつつ赴いてみました。


原作は誰でも知っている「オズの魔法使い」の裏話。北の良い魔女と西の悪い魔女の友情物語。どうしてブリキや案山子がでてくるのか、なんてこともこの舞台の中では触れられていきます。昔読んだオズの記憶を呼び起こしながら、観ているとほろ悲しくもなんとも素敵なお話。上演されているThe Canon Theatre内は一歩中にはいるだけでオズの国仕様になっているので、始まる前から舞台装置なんかを眺めることができて退屈しません。5分ほど遅れて開演。いつも舞台を観るときよりも少しだけ、英語の台詞
(歌詞)に注目しながら約3時間(途中休憩あり)の上演時間です。ダンスも歌も素晴らしくて、笑いあり涙ありで楽しかったぁ!!

今日はマチネに行ったからか、お客さんには子供もいっぱい(上演演目かな?)。さらにいうと日本とは違って、男性のお客さんも多くて家族や友達、恋人同士で休日にミュージカルを観に行くなんていうことで文化として成立しているんだなーなんていことを羨ましくも思ってしまいます。日本だとやはりミュージカルだけでなくバレエやオペラなんかを観に行くと女性率が非常に高いんだよねー、一部の人だけが楽しむこと的なイメージが強いのかな。まー私はかなりの頻度で観に行くので、ある意味特別なのかもしれないけど(苦笑。

絵画や彫刻、写真などの静的アートも好きだけど、舞台という動的な中でお客さんも一緒につくりあげていくアートはとても興味深い。同じ演目のはずなのに、その日にその場にいたお客さんの空気感の差で全く違う作品ができあがるのって、すごく人間的な気がして面白いよね。今日はスタンディングオベーションでのフィナーレ。観ているこちらも気持ちがいい終演でしたっ!

さて明日は「Blue man group」行ってきます。楽しみ〜っ!!

Saturday, December 09, 2006

Royal Ontario Museum

Balletをやっていたからなのか、絵画や彫刻を観るのが好きな子供だった。自分でもよく絵を描いたし、 高校は美術部に部員でもないのに入り浸っていたし、大学の専攻を勉強する以上に「芸術論」の講義を一生懸命受けていたり、芸術-アート-に関する市民講座にいったりしたこともある(そういや今年もアート系講座を受けたなぁ)。まぁ、こうして思うと「芸術-アート-」というものに関するオタク度も、おそらく他の人と比べると高いかもしれないなんてちょっと思う。

そんなこともあって、やはり時間ができるとついつい美術館や博物館に観に行ったり、パブリックアートと呼ばれるような街の中にある彫刻なんてものをフラフラと眺め歩いてしまう。「ロイヤルオンタリオ美術館」は金曜日16時半からスペシャルプライスになることを先日聞い
ていたので、今日は学校帰りに迷わずそこへ。
ちょうど今、
「Itarlian ART&DESIGN the 20th century」が展示されていることもあって、かなり興味津々です。

さていつもであれば、迷わず音声ガイドを借りるのだけど、今日は「ガイドツアー」に挑戦しようかと思い立った私。「トロントでは語学力アップが目標できているのだから、できるだけ英語に触れる時間を増やそう!」とかなーり前向きに思い立っていざ出陣・・・してみたものの、やはり30%くらいはまったくわからない。あああ、だめねぇ。とはいえ、何となくはわかったし、意外に満足(→単純かしら?)。まぁ、アートは自分で何かを感じてなんぼのもんじゃい、みたいなものだなんて言い訳したりして(ククク。

美術館に向かう前に通った通りには、様々な彫刻が並んでいました。それを観るだけでも、すごく満足。トロント、やっぱりカルチャーな国です。


Thursday, December 07, 2006

Student Life(学生生活)


初日のショックと激しい時差ぼけからようやく立ち直り、久しぶりの学生気分を味わいつつ、朝9時から夕方5時まで学生生活を送っています。しかし、これがはっきりいって長い!!ほとんど勤務時間(といっても、私はそうではなかったが)と同じではないかぁ!!自ら選択したカリキュラムとはいえ、やはりランチの後は相当眠くなるし、夕方4時を迎える頃には口元が寂しくなってくる。自分のペースでコーヒーを飲みにいくなんてできないし、ネイチャーコールがあっても好き勝手に行くことは不可能。そうよね、そうよね、学生ってそんなものだったわーなんて思いつつ、一日が終わっていく日々なのです。

帰宅後は、宿題と格闘。しかし最近の宿題(先生?)は、時代の進化なのか電子化されていて何もかもblogで更新・出題されます。もちろん回答もここに書き込んで提出だし、質問がもしあれば、書き込みを加えてクラスメートとシェアするシステムになっていたりと、勉強するにもパソコンはかなり必須アイテム。一瞬悩みつつも、愛しのMacBookちゃんをつれてきてよかったと一安心の私です。

自分がまだ大学生だった頃、勉強する時間がどれだけ大切で貴重なものなのか、なんて全く感じず講義をさぼったり、隠れておしゃべりを(携帯がまだ普及していない頃なので、手紙を回したりしていたなぁ・・・)していたけれど、一度会社にでてその貴重加減がわかると、自然と自分から勉強しているから不思議です(当たり前か?)。講義が終わった後も、学生達(特に午後の専門以外は、やはり20代前半の子が多い)は遊びにいったり出かけたりしているものの、なんとなく私はスティ先に帰って(もしくは一人でカフェでお茶をして)復習やら宿題をしている感じ。たんに慣れない生活(団体行動が苦手だったりもするので。汗)に疲れているからなのかもしれないけれど(苦笑)。


といいつつ、帰宅前に近くにある「THE BATA SHOE MUSEAM」に立ち寄ってきました。ここトロントは文化な国と言われるだけあって、様々なアートに触れることができます。この美術館は、世界各国の著名人の靴が集められ、アフリカの王様のスリッパやら、先住民のアザラシのブーツ、エルトンジョンのステージ用のシューズなど珍しいものもいっぱい。気軽に立ち寄れる博物館としては、かなり面白いかもです。火曜日の夜は、毎週無料になると気がついたのは、見終わってから(悔涙)。今後行かれる方、要チェックです。

ということで、本日のまとめ。
「一度の人生、悔いなく楽しみましょう」

Tuesday, December 05, 2006

First day(初日)


予告通り、ただいまトロントにおります。昨夜計16時間のフライトを終えて、ようやくほっとしたのも束の間。NYからの乗継便で荷物が行方不明になり、出鼻をくじかれた私・・・。疲れた身体に鞭を打ちつつ寒さに震えながら(ただいまマイナス1度!!)も、出会ったばかりのスティ先の娘さん、Danielle(13歳)に付き合ってもらい下着や部屋着、ノートやペン(さすがに辞書は我慢)を買いに行くというトロントでのスタートを切りました。あああ、どうして私はいつもこういったハプニングに見舞われるのだろう?(号泣。

ということで、入学証明書を持参できぬまま第一日目。学校のスタッフに事情を話すと「かわいそうに」「まずは何よりも保険を手配」等々言われながらも無事入学。驚いたのは、この時期日本人はあまりこないとは聞いていたものの、なんと日本からは私一人が今回のセッションに参加。韓国人がかなり多いのにも、さらに驚きです。あとはブラジルや台湾、フランスといった面子で12月は開始の模様。今日はテスト三昧で疲労しつつ、今回のプログラムの中にカナダナショナルバレエの「くるみ割り人形」があるのを発見して、ちょっと回復しているという現金な私。うほほーいっ♩ 帰宅してみると、無事荷物も届いていて、さらに元気回復。明日はテスト結果がでて、いよいよ授業もスタートです。

はてさて、次は何が起きるやら・・・。乞うご期待!?

Saturday, December 02, 2006

Lebanese(レバノン人)


日本に暮らすレバノン人・ビジネスマンとランチをご一緒しました(それもインド料理)。自分でもとても不思議に思うのだけど、私はなぜか日本ではあまり馴染みのない国(それも『ニュースでは知っているけど、場所はどこ?』という国が多い)の方と知り合う機会が多く、私の周りの友人は「今度は何人に会ったの?」と呆れられるほど。そうして今回もまた、私の友人MAPに新しく色が塗られました(笑)。

さて一応、学習です。ニュースではよく耳にする「レバノン」はどこにある国がご存知でしょうか?
レバノンは、東地中海沿岸にある中央4カ国のうちの一つで、かつてフェニキア人たちがシドン・ティルスなどを拠点 に地中海交易で活躍した地域。今は共和制国家です。アラブ人が95%を占め、公用語はアラビア語とフランス語。英語も通じます。ちなみに今回知り合った彼は、中国語と日本語も話すので、なんと5カ国語も使いこなせる人でした(しかし、中国語は『マーサージにいって覚えた』のだそう。ただ者ではないわ・・・)。

当然ながら、そのランチの場で交わされる言語は英語とアラビア語と日本語。あああ、またも未知の世界登場です。英語で質問されているのに、答えはアラビア語。アラビア語で質問されているかと思えば、返事は日本語。彼らの話す英語にすらまともについていけてない私にとって、さらにアラビア語がでてきてしまうと頭の中は大混乱です。そもそも彼らは、日本人がわかるように簡単に話すことすらしてくれない人たちなので(彼らの持論として『勉強しているあなたのためにならない!』のだそう)、早いし専門用語使いまくりだし、軽くいぢめ?(笑。

まぁ、それはいいとして。色々な国の人と話をするのはとても楽しいもんです。イメージでしかなかった存在が、実体となる興味深さ。急に身近に感じる距離感の面白さ。Torontoは、移民が多い都市だというし、また新たな国の人と出会うことができるだろうな。英語もさることながら、それが楽しみな私。


あと1日。明日出発です。

Friday, December 01, 2006

The Nutcracker(くるみ割り人形)


今日から師走、今年もあと31日で終了です。ひょえー、早いもんです。

さて今日はバレエの話。

この時期になると、私の気持ちをソワソワさせる作品。それが「くるみ割り人形」。どこからともなく聞こえてくるチャイコフスキー「花のワルツ」のメロディは私の気持ちを年末めがけて、なにげに盛り上げてくれます(ということで、私の最近のipotの定番曲は「花ワル」♩)。舞台自体は、これまでも何どとなく観てきたこの作品だけど、やはりクリスマスシーズンに観るというのは格別。当然日本のバレエ団もこのシーズンの恒例行事として、この公演を開くのです。例えて言うならば、年末に「第九」を聴くっていうのと同じ感覚かしら?

さてそんな中、私は今年なんと12月のそれもクリスマスシーズン真っただ中に、ニューヨークでこの作品を観ることができることになりましたっ!!ニューヨークシティバレエが毎年恒例で開いているこの公演といえば、
ジョージ・バランシン振付のエレガントな作品としてとても有名。一度は生で観てみたい、とこれまた長年思っていたものの一つ。初めてパリ・オペラ座でバレエを観たときと同じように、そこに存在している自分を考えるだけで涙出るかも(笑)。

というお楽しみの前に。。。まずは極寒の地でスパルタ教育受けてきます。2日後出発です。

▼Webサイトも美しい。New York City Ballet
http://www.nycballet.com/nycb/home/

Tuesday, November 28, 2006

Japanese instructor(日本語教師)


大学時代、日本語教師になるための勉強をしたことがある。 大学の講義が終わった後に、社会人の人たちが集まる学校へ夜通う。そんな時間を1年過ごした。

動機はすごく単純。私は「教師」志望で、大学でも教職課程をとっていた。しかし度重なる転校で受け入れ先が見つからず(自分→姉→母→父という順路で母校を辿ったのだけど・・・)、結局「教職実習浪人」しないと受け入れることができない(つまり働かずに翌年まで持ち越し)という現実を目の前に、丸3日考え抜いた結果、「浪人はできない」という思いから断念した直後だったのだ(まぁ、今思うと一年くらいなんて思うけど、学生時代の私にとっては「ありえない」話で、卒業後はすぐに社会にでないといけないと思っていたことに起因するのだけど。まぁ、根が真面目で固いのさ、がはは)。とはいうものの何らかの形で、やはり「教師」になりたいと思って悶々としていた時
、ふと見つけたのが「日本語教師」という仕事だった。

さて学校の話。その時のクラスメートは、リタイアした50代のおじさんやOLさんが多かった。彼らと一緒に学ぶ授業は
普段気にしない「助詞」の使い方や、文語的表現、五十音の組み立てを習ったりで、まだまだ若僧の私にとってとても刺激的であり、かつ彼らと過ごす時間はとても興味深かった。まだまだ学生の私にとっては、未知の体験の話ばかり。同年代の人よりは本を読むものの、当然ながらクラスメートの彼らが接してきた日本語量とは雲泥差。「そんな日本語あるんですか???」という疑問やら、三島由紀夫の表現の美しさ(古典だと思っていた!)なんて、当時の私には理解不能だったにも関わらず、根っからの負けず嫌い。わかるフリをしながら授業の後にこっそり本屋で購入して読みあさっていた。今思うと、すごくいい訓練期間だったように思うのは、楽天的すぎかしら?

と、なにゆえそんなことを言いただしたかと言えば。

今朝、いつも通っている病院の先生と「日本語の消滅」についての話になった。そもそもは「今日はあまり病院が混んでいない」という話だったのだけれど、そこで先生が「『柿が赤くなると同時に、医者は青くなる』と昔は言ったもんだよ」と言われ、そこから「そういや最近『渋い柿』ってないねぇ」という話に発展し、二人で「(柿が)渋い」という日本語表現ってきっと今はあまり使わないし、あと10年もするとなくなっちゃうんだろうねーなんて話をしていたことがきっかけ。確かに当時、そんな講義もあったなぁなんて、ぶぁーっと蘇ってきたのだ。

結局、年齢制限もあって卒業後に日本語教師になることはなかったけれど、あの時学んだ一年は私にとってすごく有意義な時間となったように思う。そうして一講義の記憶が、こうして蘇ってくることがすごく愉快な気もする。そんなことを思いつつ、昔から私はこんなことを面白がるんだと今更ながら気がついた。

Monday, November 27, 2006

Samurai(武士)

先週出会ったある女性に、「あなたはまるで武士のようね」と言われてしまった。まぁ、悪い意味ではないことはよくわかるし、ちょっとその指摘に笑ってしまった私。彼女に言わせると、率直で論理的でありながらも、しきたりを大事にし、古い価値観をしっかり守っている人間であるように感じるのだという。自分ではわからないけど、実はなんとなくその表現が気に入ってしまった。なんだか凛として素敵な人って感じじゃない?

確かに私は、どちらかといえば古い人間だと思う。あまりそうは見えないらしいが(はっきり物事を言ってしまうので)、上の人に対する敬意ははらうべきだと思っている一方で、新しいものは取り入れていくべきだとは思っている。とはいうもののベースとしての伝統は大切にするべきだとも思っていることは確かだ。。いわゆる古き良き日の日本人らしさというのは、私にとってはとても美しいと感じるもののひとつであるし。

まぁ、いろいろ思うところはあるものの。。。

出会ったその瞬間に、何かを感じる人というのはいると思う。多くの人に会っているはずなのに、何かを感じたりわかちあえる瞬間をもてる相手は本当に貴重なもの。今回の出会いもそのひとつなのだと信じたいなぁ。

Sunday, November 26, 2006

無敵のマーケティング 最強の戦略


この本の著者ジャック・トラウト氏はアメリカ屈指のマーケティング会社、トラウト&パトナーズ社の社長。いわずとしれた世界13ヵ国で事業展開するマーケティング業界の第一人者である。マーケに携わったことがある人であれが一度は聞いたことがある名前に違いないだろう。彼の有名な著書といえば「マーケティング22の法則」、私もこの仕事を始めるとき、取引先のAGの先輩に薦められて読破した一冊だったりする。

『成功するのに何より必要なのは、優れた戦略だ。戦略があれば、どの市場に参入し、何を作り、社内外に何をどう伝えるかが決まり、何を重視すべきかがわかっ てくるからだ。だからこそ、「戦略とは何か」を理解することが重要だ。戦略についての理解が深まれば、成功するための適切な戦略を選択できるようになる。 さらに、大きな危機を避ける方法についての理解が深まれば、競走が激化するこの時代を生き抜くことができるはずである』、彼は語る。

さてここでいる戦略とは何か。私がベースとしてきた仕事は「戦術」のパートだったので、戦略をうけた上で、最善のものを作り出すというのが主たる業務だった。がしかし昨今「戦略あっての戦術」だったのが、「戦術があっての戦略」なんてことも多分に起きはじめ、いわゆるボトムアップ型マーケティングなんて呼ばれるものも始まっている(しかし、この業界は何についても名前がついている、覚えられない・・・涙)。具体的なことやシンプルなことは、誰にとってもわかりやすい。だからこそ、まずはそこで何が求められているかをしっかりと考えつかんだ上で、戦略に持っていく方がアプローチとしてぶれはないのでは、というのが狙い。実際、企業内でそれをGOという上長はなかなかいないけれど、なんとなく今後は、そこが主流になりそうな気もする。なんといっても、プロフェッショナルが歓迎される時代なのだから。

とうことで、この一冊。 マーケティングに携わっていくにあたっての原則・鉄則が記載されているので、頭の中を整理するのに非常に役にたつことはお墨付き。一読あれ。

CREA(クレア)


実は私は、雑誌オタクでもあったりする。雑誌に限らず、毎月かなりの冊数を読む私を母は「二宮金子(にのみやきんこ)」と子供の頃から呼んでいた。確かに学校の行き帰り、ランドセルを背負ったまま本を読んで歩く姿は、あの銅像と重なるのかもしれないと今更ながらに思いつつも、やっぱりちょっとカワイクないネーミングよねぇ(ちなみに、一応補足すると、私はあんなに勉強家だったわけではない)。

さて公私ともに、様々な雑誌を読み続けた私の中で、「これは面白い雑誌だわっ!」と一番記憶に残っているのが創刊当時の「CREA(クレア)」。1989年に文藝春秋さんから、従来の女性誌のパターンとイメージを超えた斬新な切り口が売りの雑誌として創刊されたこの雑誌の
名前の由来はCREATION(創造)だったと記憶している。さすが「創造」と名付けられた雑誌なだけあって、今思い返しても別の意味で「想像」を絶する(!?)企画や特集が盛りだくさんで、毎回次は何がくるのだろうとワクワクしたもの。ある意味「こんな雑誌、発行していいのかしら?」なんて、学生時代の私は思っていた。だけど、そんなむちゃくちゃ加減がとっても面白かったなぁ。

例えば、1990年代の特集はこんな感じ。「ピルの自由化」「男を捨てよう」「ニュース大好き・東欧・ソ連国際情勢篇」「会社に言いたい」「結婚を求めるゲイパワー」「戦争がいっぱい」「橋本龍太郎 わが女性問題と消費税」「宗教大特集」etc...

ヌード特集では、男性モデルがひたすら裸・裸・裸になるし(これがうまいこと見えないのよ、ちっ)、レズビアンの特集では人工授精とかかなり突っ込んだ取材をしているし、中東問題ではあのフセイン大統領のことやアラブ社会のことをしっかり伝えている。今読み返すと、これがまた面白かったり興味深かったり。ある意味、すごく編集サイドが自由に創っているんだろうなって思える内容。

今の雑誌は、そこそこ売れるようにしっかりマーケティング戦略にのっとって創られているから、発行部数もそれなりながらあまり個性がなかったりすることも多いのが事実。先日、某誌元編集長と話をしたときにも「広告がとりやすい雑誌にして」と言われていて、すごくストレスだったなんて話もしていたっけ。そんなことを思って、改めてこの時代のCREAをみると、やっぱりとっても自由。この時代は編集人が好きなように自分の色を付けることができたんだろうね。残念だけど、今この雑誌ですらここまで尖った特集やら企画やらやらないしね。

私はマーケティングや広告の世界にいるので、なんとも微妙なところではあるものの、編集人にはやっぱり自由でいて欲しいし、楽しませてもらいたいなぁなんて思うなぁ。
がんばれ、雑誌業界!!


Thursday, November 23, 2006

love marks(愛着)


昨年出会った記憶に残る本のひとつに"love marks"という本がある。簡単にいってしまえば、ブランディングという考え方の次にくるものが、"love marks(愛着)"という考え方ではないか、という話。ある意味うなづけるところもあるけど、まだまだ実務レベルにおいてはそこの域に達していないってのが個人的感想。

とはいえ、「ブランド」という記号だけでなかなか人は動かなっているということくらいは、既に話題にのぼりつつある。一時、ブランド論なんてものがすごく流行ったけれど、私たちの生活の中にはあらゆるブランド溢れかえりすぎて、そのひとつひとつに認識することすらできていないし、ましてやそこに意味やストーリーが見いだせなくなっていることは紛れもない事実だろう。ある調査によると、一日に35000個ものブランドに私たちは接しているんだとか。それに引き換え、人間の記憶に残るのは、一カテゴリで7つまでなんだそうだ(だから、世界不思議は7つだとか、白雪姫の小人は7人だとか嘘か本当かわからない説話もある)。ということは、どんなに自分たちのブランドの良さを訴えたところで、そのほとんどは記憶に残りもしないということ。ああ、なんと虚しいことか。

そんなことを思いつつ、何度となくこの本を開いてしまう私。決してすぐそこに回答があるかえでもないけれど、次のステップへのキーワードが埋まっているはず。なにはともあれ、私にとってはすでに「愛着ある作品」なんだろうな。

Wednesday, November 22, 2006

What are communications?


Google Earthの開発者であるMichael T.Jones氏は、某雑誌のインタビューでこう語りました。

「コミュニケーションとは”理解”です。理解すること、させること。それはすべてのコミュニケーションが目指すゴールの一つでしょう。言葉や文字、仕草や身なりに始まって、新聞、雑誌、テレビにラジオにインターネット、看板、地図、メニュー表、料金表、企画書や見積書にいたるまで、それらはすべて「情報」ですが、結果として相手の”理解”がなければ、情報には価値は、ありません・・・」

自他ともに認めるコミュニケーション・オタクな私。人と出会い、関わりをもっていく喜びやそこから生まれる感動は、これまでも語り尽くせないものがありました。ブログというツールを使って、今度はどんな出会いをし、その人たちとどんな理解を深め合うことができるでしょう?

すべては、ここから始まります。
私の新しい友人であるMacBookと一緒に。この新しい出会いを記念して。