Sunday, November 26, 2006

無敵のマーケティング 最強の戦略


この本の著者ジャック・トラウト氏はアメリカ屈指のマーケティング会社、トラウト&パトナーズ社の社長。いわずとしれた世界13ヵ国で事業展開するマーケティング業界の第一人者である。マーケに携わったことがある人であれが一度は聞いたことがある名前に違いないだろう。彼の有名な著書といえば「マーケティング22の法則」、私もこの仕事を始めるとき、取引先のAGの先輩に薦められて読破した一冊だったりする。

『成功するのに何より必要なのは、優れた戦略だ。戦略があれば、どの市場に参入し、何を作り、社内外に何をどう伝えるかが決まり、何を重視すべきかがわかっ てくるからだ。だからこそ、「戦略とは何か」を理解することが重要だ。戦略についての理解が深まれば、成功するための適切な戦略を選択できるようになる。 さらに、大きな危機を避ける方法についての理解が深まれば、競走が激化するこの時代を生き抜くことができるはずである』、彼は語る。

さてここでいる戦略とは何か。私がベースとしてきた仕事は「戦術」のパートだったので、戦略をうけた上で、最善のものを作り出すというのが主たる業務だった。がしかし昨今「戦略あっての戦術」だったのが、「戦術があっての戦略」なんてことも多分に起きはじめ、いわゆるボトムアップ型マーケティングなんて呼ばれるものも始まっている(しかし、この業界は何についても名前がついている、覚えられない・・・涙)。具体的なことやシンプルなことは、誰にとってもわかりやすい。だからこそ、まずはそこで何が求められているかをしっかりと考えつかんだ上で、戦略に持っていく方がアプローチとしてぶれはないのでは、というのが狙い。実際、企業内でそれをGOという上長はなかなかいないけれど、なんとなく今後は、そこが主流になりそうな気もする。なんといっても、プロフェッショナルが歓迎される時代なのだから。

とうことで、この一冊。 マーケティングに携わっていくにあたっての原則・鉄則が記載されているので、頭の中を整理するのに非常に役にたつことはお墨付き。一読あれ。

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