Tuesday, June 30, 2015

木寺一路写真展「記憶喪失」


Natsukoちゃんの高校時代の同級生・木寺さんの展覧会に来ました。

人の温かな表情の切り取りが素晴らしく、観ている方まで笑顔になる、そんなポートレイトがいっぱい。そして体温を感じる作品群たちでした。あわせて来場者ポートレイトもまるでモデルさんのような魅力的な表情が廊下に埋め尽くされていて、こちらも見応え満載。私もしっかり撮影してもらったので、仕上がりが本当に楽しみです。


お時間ある方、是非いってみては?
https://www.facebook.com/events/910692228991662/

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「記憶喪失」という展覧会テーマに込められたメッセージが心に残りました。写真を見ると、声や匂いや温度を思いだしますよね。それはやっぱりデジタルじゃないからこそなのだって、思います。

〝写真は記憶の装置
愛情にかたちはないけれど〟(会場内スライドから)

Sunday, June 28, 2015

愛する妹たち

久しぶりの娘たちへのお料理教室。不定期と言いながら、前回実施がいつだったのか忘れるくらい時間が経ってました(笑。
お料理前にアレンジメント作りを楽しんで、その後みんなでお料理を作って、いざパーティ開始。
充実な週末でございました。娘たちよ、感謝!!

Friday, June 26, 2015

Charcuterie(シャルキュトリー)


Chair=肉、Cuit=火を通したという2つの言葉が語源となったフランス語。もともとは、お肉屋さんが余った肉片を何とかしようと保存のきくソーセージやハムに加工したのが始まりといわれています。

先日お会いした彼女の夢は、そんなシャルキュトリーを存分に楽しめる環境を日本に構築すること。今でも自身で作っていたり、輸入販売しているお店は沢山あるけれど、フランスのそれとは力の抜け具合がどこか違うってことは、私でもなんとなく肌で感じていたりします。

アラサーとして今の仕事を続けながら先々の夢をもつって素敵なこと。だけど準備の時間(お金を貯めるとか言葉を学ぶとか)だけで渡仏するまでにまだ2年以上かかるプラン。いやいや、娘よ、貴方は若い。飛び込んでしまえっ〜とついぞ言ってしまいたくなる私。だってきっと何とかなる...いや、動くことで何か次のものが見えてくるんです(経験者語る)。

4月クールにパートナーが仮面を被っているように見えるという某ドラマがあったけれど、実は人間の顔ってどういう生き様だったのかで作られているって実感することがあります。器用がいいとかじゃない。美しいのですよ、気合いで生きてきた人の顔。それは自身で作り出してきた顔なんだって私は思う。

彼女が夢を語る顔は、可愛くてほんわかしていて、応援したくなるものでした。そこに明確に意志が見えてきた時が旅立ちの時なのかもしれませんね。がんばれ!

(Facebookから転用)

Thursday, June 25, 2015

YEMEN 2005 - 山西崇文写真展

本日はこちらから。

「やっぱりこれはMiyuは観に行くべきだよ」と友人に勧められ来てみた。
日本の中で私はよく知ってる方にカウントされるだろう国だけど、そしてどこにあるか知られていない国だけど(苦笑)、結局は足を踏み入れたことはない場所、それがイエメン。

写真の中の人々の笑顔が印象的だったなぁ〜。遠いけど近い国、まさにその表現が正しい。だからこそ今の危機的状況は悲しいけれど、いつかは訪れてみたいという想いは変わらない。色々あったけれど、私にとっては人生の歴史の一つだから。

イエメンについてお話したかったけれど今日は写真家さんはいらっしゃらないみたい、残念。

Tuesday, June 23, 2015

「ヘレン・シャルフベック〜 魂のまなざし」@東京芸術大学

"フィンランドの光には独特の資質がある"。Miyamoto先生主催のアート講座でお話を伺った写真作家のJun Itoiさんは、フィンランドの森で捉えた光と影についてこのように語っていました。

そして今日はフィンランドを生きた女性画家、ヘレン・シャルフベックの展覧会へ。日本ではあまり知られていないであろうこの画家の回顧展がどのような経緯で開催されることになったのかはわからないけれど、なんともいえないくらい寂しい絵でもあり、哀しい絵でもあり、正直観ていて苦しくなりました。だけど目が離せない。光よりも影が気になる作品たち。そう、絵画であるここでも光と影が印象に残ります。

おそらく彼女はとても強い女性だったのかもしれません。自立した女性であったのかもしれません。だからこそ孤独だったのかもしれないし、自らの人生を受け入れたからこその寂しさや哀しさを見つけてしまったのかもしれません。そんなどこか覚悟というか生と死に向き合った時の表現を彼女自身の自画像の中で叫んでいたように私は感じました。形あるものはいつか壊れていく。色を失っていく。そんな覚悟を...。

素晴らしい展覧会でした、お時間見つけて是非。特に女性は観るべきっ!!

http://helene-fin.exhn.jp/

Saturday, June 13, 2015

「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」@BUNKAMURA

アート史にはお金の臭いが同居している。ルネサンスを支えたのはメディチ家などの銀行家。金融で稼いだお金を芸術に注ぎ込み、パトロンとして文化を担ったといっても過言ではない、というか事実なのですよね。

今回の展覧会を眺めていると、作品の中にお金の臭いがどうにも追いかけています。自愛に満ちた聖母の周辺に金貨の模様がまみれていることに気付くと、心がざわつくのです。うまく言えないけれど皮肉めいているって思うんだよな〜。そして高利貸しを表現している作品の登場人物の表情。いかにも悪そう...というか当然それを狙っているのだろうけど。むむむ

Anyway. そして今回もイタリア絵画を観てちょっと笑える自分がいる。だってだって、キリストがやっぱりムキムキなんだもの。マリアがとっても男性ウケしそうなブリブリなのだもの。いいね、やっぱりそれでこそイタリアだ。

http://botticelli2015.jp/

Friday, June 12, 2015

他人の時間- Time of Others-

心締め付けられる展示群の中で、自分より若いアジアのアーティストの叫びが聞こえたような気がする。

タイトルにもなっている「他人の時間」という言葉の重み。誰かが過ごした時間をこちらは安全な場所で観ているという罪悪感。様々な感情に身を寄せながら、そんな風に相手の時間を知ることで、不思議と人と人のつながりについて脳が刺激をうけている不思議な経験。ああ、やっぱり言葉がなくても、人は人の気持ちを受け取るコトができるんだね。

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/timeofothers.html

>村松さん、いつもありがとう!

Wednesday, June 10, 2015

「山口小夜子 未来を着る人」

 エネルギーに満ちた展覧会。小夜子さんが作り出してきた世界観をまるごと"感じる"ことができる空間でした。

資生堂の広告写真は今みてもまったく色褪せることなく、いやそれ以上にとても新鮮で、更にいえばクールでオリエンタルなイメージの彼女がとてつもなく可愛いくて、本当に名作ぞろい。今、こんなにパワーあるクリエイティブってなかなか出会えないものな〜。そして人間力があるアイコンにも。

後半のパフォーマーとしての小夜子さん。彼女はそこでも、揺るぎなく、ブレることなく、どこをとっても山口小夜子さんでした。本当かっこいい。いや〜、憧れるわ。こんな女性になりたい。

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/sayokoyamaguchi.html

reunion 〜初のツーショット写真〜

学生時代、某スポーツクラブのフロントで一年弱バイトをしていたことがある。ホテルクロークの仕事と掛け持ちだったけれど、施設を利用できるっていうことが当時Balletと距離をおいていた自分は大きなメリットで、週に3回フロントにたっていました。

その時、休憩室で出会ったのがKくん。私より2つ年上だけど学年は一つ下というなんとも微妙な相手でしたが、思えば不思議なものだよね。あれからもう20年経つというのにいまだに定期的に会っているのだから。

彼曰く、私は彼の人生に影響を与えた人らしく(あまりいい意味とは思えないけど、こんなにギリギリ迄つっぱしる奴は見た事ないらしい)、定期的に<叱ってもらいたい>らしく連絡をくれる。これまた私はあまり叱った記憶は無いのだけど、私の話しっぷりは奴に刺さるそうだ。ありがたい?っていっておきましょうかね。www

とってもかわいかった女子大生時代を知っている友人は貴重なものです。
おっさんになってきた彼ですが、いつかお互いいいおっさんとおばはんになって縁側でお茶を飲みましょう。その時の話題はやっぱり「最近読んだ本はなに?」だろうね。

これからもよろしくね。

Sunday, June 07, 2015

les joyeux compagnons(愉快な仲間たち)

人と人が出会うのは"縁"だと思う。
「友達の友達は、皆友達だ」とタモさんは言ったけれど、そんなことは実はないってこと、ある程度の年齢になればわかったりもする。知り合いにはなれるけど、友達にはなれないものね(悲しいけど)。

今日はそんな前置きをふまえつつ、有り難いことに友となれた愉快な仲間と"縁"ある時間を過ごすことができました。昨年の偶然の出会いが生んだ奇跡とでもいうのでしょうか。気づけばランチ時間を超えて、ディナータイムに入ってしまうくらいの居座り具合。いやいや、心地よかったんですよ、NICE(ニース)なお店もね。

人生、皆悩みます。でも美味しいお料理とエロいwineがあれば幸せになれます。気が合う人が傍にいる。それでいいのだと私は思うのです。ありがとう、今日もいっぱいありがとう。

Friday, June 05, 2015

Les préparatifs sont en bon train

airbnb経由で連絡したホスト達から全く反応がない(連絡24時間以内とか72時間と書いてあるのだけどね〜)。これもまたお国柄ってことなのかなっと思って、向こうの知人やお姉ちゃん経由で相談してみたところ...。


あっという間にいくつかの候補が届きました。正直一人なんだけどな〜ってくらいゴージャス版が多くておののき中。ちょうどバカンスのタイミングだっていうのもあって、貸したい&借りたいというバランスがとれていたのかもしれないし、知っている人経由だからっていうのもあるのかもしれない。にしても、ここまで広いってのは...汗。


数年前だとお部屋を貸してほしいなんてお願いなかなか出来なかったけれど、今はairbnbといったサービスの認知が高まったのか意外と簡単に受け入れてくれる人がいるんだ〜ってちょっと時代が変化したことを感じたりもします。


旅のスタイルもきっとどんどん変化するんだろうね。

Tuesday, June 02, 2015

友人をめぐる旅

先日参加したアーティストトークの方から頂いたコメント、「旅する力(沢木耕太郎 著)」の言葉が妙に心に引っかかって再読中です。

初版のタイミングから数年経ってから読むと、活字もまるで熟成されたワインのように頭の中に滑らかに含まれていく気がします。そして次に心にすーっと落ちていく感覚がやってくる、興味深いものです。

私が昨今テーマとしている「友人を巡る旅」は、沢木氏の表現でいう四十代を適齢期とする旅に充たるのかはわからないけれど、明らかに二十代や三十代には出来なかった旅に違いありません。

次の旅ではどんな出会いや素敵なものを感じることができるだろう。考えるだけでわくわくします。

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「ほんとうにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな。知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするに違いない。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を出してしまいかねないんだ。どんなに長くその国にいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない。」

「旅する力」沢木耕太郎
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