"フィンランドの光には独特の資質がある"。Miyamoto先生主催のアート講座でお話を伺った写真作家のJun Itoiさんは、フィンランドの森で捉えた光と影についてこのように語っていました。
そして今日はフィンランドを生きた女性画家、ヘレン・シャルフベックの展覧会へ。日本ではあまり知られていないであろうこの画家の回顧展がどのような経緯で開催されることになったのかはわからないけれど、なんともいえないくらい寂しい絵でもあり、哀しい絵でもあり、正直観ていて苦しくなりました。だけど目が離せない。光よりも影が気になる作品たち。そう、絵画であるここでも光と影が印象に残ります。
おそらく彼女はとても強い女性だったのかもしれません。自立した女性であったのかもしれません。だからこそ孤独だったのかもしれないし、自らの人生を受け入れたからこその寂しさや哀しさを見つけてしまったのかもしれません。そんなどこか覚悟というか生と死に向き合った時の表現を彼女自身の自画像の中で叫んでいたように私は感じました。形あるものはいつか壊れていく。色を失っていく。そんな覚悟を...。
素晴らしい展覧会でした、お時間見つけて是非。特に女性は観るべきっ!!
http://helene-fin.exhn.jp/
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