Wednesday, December 13, 2006

My life in Advertising(広告でいちばん大切なこと)

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東京から持参してきた一冊です。ブログを書くのと就寝前にこれを読む時だけが、唯一の日本語タイム。そういう意味で、かなり厳選してきた一冊。ゆっくりゆっくり味わいながら、ついに読破しました。

著者であるホプキンスは、広告の父ともいえる80年前を生きた業界のパイオニア的存在。
世 界3大広告人のひとり、デビット・オグルビーや、全米No.1 マーケター、ジェイ・アブラハムが最大のリスペクトを寄せるホプキンスの仕事術は、年月を感じさせないほど、今の広告業界を言い当てているようで清々しく もあります。様々な困難や課題を柔軟な発想と勤勉さをもって、成し遂げていく様は、私たちに勇気すら与えてくれるでしょう。

この著書の中に、非常に印象的な言葉があります。
「広 告主を賛美したり、個人的なプライドを満たしたりすることを拒んだために、私は多くのクライアントを失った。しかし、圧倒的多数の人は利益を求めているこ とを学んだ。・・・(中略)・・・求められているのは文学作品ではない。女友達を「まぁ、きれい」と感嘆させるような広告でもない。求められているのは実 際の売り上げだ。それ以外のものを追求するのは、広告を道楽と考えている者くらいである。」

私 はクライアントという立場で仕事をしてきた人間ですが、私は確かにこういった賛美を喜ぶ人たちを見てきました。そしてそれによって、プロフェッショナ ルな仕事をすることができない状態になった人(そういうことを好む人には、率先して”お客さん”扱いをしてくれる人たちがついてくるらしい)たちを、残念ながら多数見 てきました。それは本当に悲しいことですが、多数起きてしまっているのも事実。そして、誰も認めたがらないのも事実。


エ ンドユーザーでなく、中継での”お客さん”という立場で思うことは「お客さんとは友人関係」でいいのではないか、ということ。お金でPAYされている関係 なんだもの、お互いゴールにむかってベストな策を練っていけばいいのだと思う。友人なら、逆に裏切るなんてできないもの、そんな関係の方が強くて心強い。 そうして、お互いの立場でエンドユーザーに全ての神経を集中すればいいのだと思う。
なかなか難しいのかもしれないけど(社会的な立場とかあるらしいしね)。

80年前に書かれた本だというのに、長年思っていた(特に)代理店さんとの関係について、すごく言い当てていて、正直驚きました。それだけの時間があったはずなのに、どうして変化がなかったのか、悲しくもあり、彼の素晴らしさをさらに感じた一冊となりました。 広告業界、いやそれ以外の方でもぜひ一読くださいませ。

2 comments:

Anonymous said...

う~~~何を隠そう、
私はグラフィックデザイン科を出たのだ。
(知っている人は少ない)
しかも、そのかの有名な彼を知らない。
って言うか忘れてしまったのだと思う。
記憶力とは恐ろしいもの。。。

Miyu said...

あらら。