Thursday, December 23, 2010

アートセミナー「テートモダン」(〆)

デジタルカメラやSNSと呼ばれるメディア環境の発展によって、"アート"のあり方が変化してきたのかもしれない、とふと思うことがあります。

なんとなくの作品であれば、誰でもちょっとMac作業を覚えたら、なんとなくデザインめいたものを作れるようになった世の中。プロとアマの差はどこなの?っていうことがイコール"アートって何なのか?"の同義な気もしています。私自身が広告という業界にいることもあって、そういう意味での"なんちゃって"なお仕事の方にも多数会ってしまうし、だからこそプロな人と出会えた喜びは大きいなって思ったりするこの十年。残念なこごtに、だんだんと職人的なデザイナーやライターに会える機会が減ってきてしまいました。

テートモダンにある作品は、一歩間違えたら"アマ"的な作品といわれてしまうのではないかと紙一重なものが多くて、一体なんなんだ、なんて素通りすることも簡単なのでしょう。とはいえ、そこはやはりアーティストというプロの仕事。単にそこにある(いる)のではなくて、意味があるのだと私は思います。マチスが描いた切り絵の世界からとてもシンプルで端的な絵画が生まれたように、本当にすべての線が見えているからこそ単純化できるのかもしれない。実はプラスの作業よりも、マイナスする作業が難しいということは、プレゼンテーション資料なんて作っていると向き合うであろう事実。本当に伝えたい事は何?本当に見てもらいたいことは何?そんな沢山のQuestionが私の耳に届きます。

今回のテーマである「アートって何なのか?」。

特に20世紀からの現代アートを限定的にいうのであれば、
「観ている人に参加してもらう、自由に発想してもらう、といった仕掛けや謎かけ的な問いが表現されている作品はアート」。
一方で、どんなに上手でキレイな構図や色遣いだとしても、
「家族の写真や自分が見つけた美しい景色を表現した作品は、記録」
といったことなのでしょうか。

皆さんはどう考えますか?

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