Thursday, December 16, 2010

「100歳の少年と12通の手紙」(2008仏)

思いもよらず映画館でじんわり泣けた映画でした。決して、号泣系ではなくって、なんだか温かい涙がほろり。だから見終わった後、暗い気持ちになるのではなく、どこか生きるエネルギーすら与えてもらえた気分です。

予告を見ると、難病もの(白血病で余命宣告を受けている少年)映画だったこともあって、一瞬見るのをためらったのだけど、なんとなく心にひっかかったのでいざレディースday。館内はかなりまばらではあったけど、それもまたフランス映画であり、このテーマだしと。。。でも、逆にそれが本当によかった。気持ちよく涙する事ができたし。

毎日10歳づつ年をとっていく。そんな小さな小さなゲームごとの中で、少年・オスカーとローズが心を通わせ、死への準備をしていく過程は、必然であったのだと感じると共に、二人の出会いはけっして偶然なんてものではなかったのだろう、って信じたいと思いました。

誰もが死ぬということ、それは認めずに生きている私たちであっても同じこと。だからこそ、日々、相手に感謝して生きていくことこそが、尊いのだと思う。忘れている何かを、オスカーと一緒に年齢を重ねながら改めて教うレッスンでもある時間。

じんわりとして、温かくて元気になる。素敵な映画です。
おすすめ。

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