Friday, December 24, 2010

「さびない生き方」(藤原和博 著)

しばしアート話ばかりしていたので、久々に本のレビュー。ここのところ自分の人生と向き合おうモードなのかしら(笑)、なんとなく自己啓発っぽい本を手に取っている傾向にある私。これもまた色々と風の吹くまま、目の前にあることにとりあえず挑戦してきた一年を終えるにあたっての年末の振返り気分ってことなのかな。

著者の藤原氏は、リクルート出身で民間から初の校長先生として有名なお方。出版本はいくつかあるようですが、今回初めて閲読させていただきました。どうやら20〜30代向けに書かれた本らしく、"私は間にあうのか?"な気持ちにもなったものの、けっこう頷いたり納得したりすることも多かったかな。うひ、さびない生き方実践しているじゃん、私!!(笑

紹介されていた41の方法の中で、「おっ」と思ったのは以下の5つ。

1)10年後の自分のために「1万時間」を割け。
2)時間にルーズな人間は敬遠せよ。
3)過ぎたる紹介は、迷惑なだけと思え。
4)ときには「つながり」を回避して、人生を哲学せよ。
5)「よし、やっちゃえ」のタイミングを逃すな。

特に4)については、藤原さん語録として「鎖国」という言葉を使っていましたが、けっこうグググっときました。私にとっての2010年は、まさにこのことを実践する時間だったのかもしれません(それを「人生のリストラ」と呼んでいたら、姉に笑われたけど。爆)。つまり一旦、従来のつながりを捨てて、心と身体の充電をもつ機会を得たということ。そうして見つけ出した時間をつかって、「何を学ぶか」「何をして遊ぶか」「何を食べるか」「何を仕事とするのか」「誰と時間を過ごすのか」etc...。

両手にもったリンゴを手放さない限り、新しいリンゴを手にすることはできない。
自分にとって選択枠をえるためには、必要なものが何かを見極め選びとるためにフリーな手が必要だということ。

たまには"休む"という選択をしてもいいんだよ、って藤原さんに後押ししてもらえた気分です。

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