Wednesday, August 18, 2010

アートセミナー「ピカソとマティス」(その1)

2週間ぶりのアートセミナー。

本日のテーマは20世紀を代表する
二人の巨匠「ピカソとマティス」。どちらも同じ時代を生きた歴史に残る素晴らしい画家で、よく比較される二人ですね。果たして真実はどうだったのでしょう?

ピカソは、08年に訪れた時にオルセーでたまたま開催していた「マネへのオマージュ展」(http://soeur-miyu.blogspot.com/2008/11/parispicasso-manet.html)に行ったり、マレにあるピカソ美術館を訪れたりと、私にとってとても馴染みのある画家。子供
時代、まったくよくわからない絵を描く子に「ピカソもびっくり!」とか言っていた腕白っこ(既にこの言葉が死語だ...w)、クラスに一人はいたよね〜。w

と言いつつ、こんなに馴染みがあるというのにこれまで彼本人についてあまり積極的に「知ろう」って思ってこなかったってことを今日は感じた2時間。いつもの辛口talk満載の先生の説明を聞きながら、「生涯現役(それも男性...きゃ〜!!)」であり続けたいと願い、描き、変化し続けた彼の生涯を知りながらとてもワクワクしました。

青の時代、薔薇の時代、キュービリズムに新象徴主義と彼の作風を表す言葉は数知れない程ありますが、それは「現代」を生きている私たちが勝手に命名しただけのことであって、彼にとってはた
「今」を表現しただけだったのでしょう。先生のお話を聞きながら、彼の思いと昨今の自分の思いを重ねあわせつつ、「今」をとらえ、そして表すことが実は一番難しいことだと痛感しながらドキリとしました。ずっと「終わりがない」と思って追いかけるって、何よりも孤独でありエネルギーがいるものなんだよね...。

現代アートは、正直私にとって未開の知であって、理解ができません。というよりは、大好きなバレエ含めて古典がやっぱり好きだっていうことで受け入れようと思ってこなかったのかもしれない。

でも、今こうして彼の思いに触れると思う。写真の発展の後に「アートはどこに向かうべきか?」と色々な手法や感情をあくまでも冷静に表現していたピカソ。これまでピカソがどうしてこんな単純化した世界を描き続けていたのかを知ろうとしなかった私が語れるわけないよね、って反省もしつつ、こうして時代背景を知ることの大切さを今一度実感することになりました。

あらためて。

彼の足跡を訪れてみたい、そして生誕地であるスペインに行ってみたいって思いました。いつ行けるかな〜。。。いや、行かなきゃ。

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パブロ・ピカソ(1881~1973)
1881年スペインのマラガに生まれる。美術教師の父に絵を学び、ロートレックから多大な影響を受ける。バルセロナとパリで若い芸術家たちと関わりながら精力的に活動。作風が目まぐるしく変化する作家としても有名で、1901年~1904年は青く暗い色調の「青の時代」。1904~1907年は明るい色調の「バラ色の時代」、1907~1908年はアフリカ彫刻の影響を強く受けた「アフリカ彫刻の時代」。1908年にはセザンヌに触発され、ブラックとともにキュビスムを提唱し進化させた。1918~25年頃は母子像を多く描くようになり「新古典主義の時代」といわれている。1953年以降は版画や素描が中心となり、「画家とモデル」のテーマに取り組んだ。生涯におよそ13,500点の油絵と素描、100,000点の版画、34,000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作、最も多作な画家として知られている。1973年、ムージャンで没する。

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