Wednesday, August 18, 2010

アートセミナー「ピカソとマティス」(その2)

てことで、
次はマティスです。正直、あまりこれまで私の中でフォーカスしてこなかった画家であり、単純に描かれた一線に注目したことがなかったから、今日はちょっと近づけてドキドキしました。あ
る意味、初対面って印象だもんね。w

今から8年前の南仏で彼の作品を観に行かなかったことが悔やまれてならない、いやもしかしたら目にしていたにも関わらず私の中に残ってないのかもしれないな、なんて反省モードになったし、晩年の作品ともいえる「ロザリオ礼拝堂」にどうして足を運ばなかったんだろう...って残念に思いました。そんなこんなの反省含めてもやもやしながらの2時間講義。描かれた作品の中には愛を感じない画家だけど、最後の最後に「心」をもったのかもしれない、そんなことすら思える安らげる場所、それが彼の礼拝堂だそう。いってみたいな。。。

そして、計算(研究?)しつくされた一線、一線をもっとゆっくり味わってみたいと心から思いました。晩年の切り絵という手法であったり、色彩のこと。なんだか今日はいっぱいいっぱい、色んなtipsを学んだように思います。これからアートに向き合うのがま
すます楽しみです。

てことで、本日の収穫を備忘録がてら。
赤=Heart(心)
青=神のいる場所
黄色=光(神に近づけるもの)

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アンリ・マティス(1869~1954)1869年、北フランスのル・カトー・カンブレジに生まれる。法律家を志し法律事務所の書記として働くが、盲腸炎の療養中に絵画に興味を持ったことがきっかけで画家に転向、ギュスターヴ・モローに師事した。初期は写実的な画風だったが、ゴッホやゴーギャンの影響を受け大胆な色彩を特徴とする作品を次々と発表、強烈な色彩を併置するフォーヴ(野獣派)のスタイルを生み出す。1921年頃からニースに活動拠点を移し、くつろいだ雰囲気の手法で作品を制作。1941年に大手術を受けたことでベッドの上での創作を余儀なくされたこともあり、1937年頃から切り紙絵を始めるが、これは彼が光と空間の単純化と純粋化を追求した結果に到達した芸術でもあった。1943年頃から制作に取りかかった『ジャズ』シリーズは歴史に残る傑作。1948~51年、南仏ヴァンスのドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂の内装デザインを担当、マティスの芸術の集大成といわれている。1954年、ニースにて没する。

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