1970年代まで、動物には感情がないというのが前提でこの学問がすすんできましたが、その中で著者は「彼らにも共感する心がある」ということを、様々な事例(けっこうストックしてきたんだろうな〜)をだして、説明しています。この本を書き上げるまでに10年かけたとのことなので、緻密であり大量経験をもってきたんだろうね。なんて、そっちの方向で「素晴らしい」なんて思ってしまいました(笑)。
そんな中で色々考えたことといえば。
人と人が影響をうけ合っていることを実感できるというのは、まさに奇跡的なことだと実感している昨今。人間だって一緒に暮らして(物理的距離ね)いたとしても、なかなか難しい「共感」というワード。だからこそ、テンポラリーに同じ時間を共有しているということでの「影響具合」って、本当にゆっくり穏やかに進行するから、なかなかお互いに意識しないとわからないもの。だから気づいた時に、ワクワクするっていうのもある。
でも、一方で動物というのは共存があって初めて成立している関係性でもあるから、出来る限り傍にいることが重要でもある。この本でも書かれていたドイツの霊長類学者曰く、「パートナーと別れるのは得策とは思えない。なぜなら、でき たてのカップルのデュエットは、いかにも下手だからだ」。彼の観察によれば、いっしょ に歌うカップルは、ともに過ごす時間も長く、活動もうまく同調させるなんてことを言うのかも。ちなみにここでいう彼っていうのは、「サル」の話なんだけどね...。
動物から学べることって、いっぱいあると思うんだ〜。
まだまだこの領域の可能性は大きいよね!
No comments:
Post a Comment