Wednesday, August 25, 2010

アートセミナー「シャガール」

この夏、最後のアートセミナーでした。友人の誘いがきっかけではあったのだけど、講師の先生の魅力というかキャラクターがとっても冴え渡っていて、完全にはまりました。だからとっても名残惜しいです、今日で冬まで会えないなんて...(涙。

さて、最終日のテーマは「シャガール」。

これまた今、上野に来てますよね。某人が好きなので、期間中には訪れる予定にはしていますが、そういえば彼の人生を知る機会はいままでなかったな、なんて思った一日。思えばロシア人でユダヤ教で20世紀な人。どんだけ生き辛い人生だったんだろう。

私にとってシャガールといえば、古くは「JITTERIN'JINN」(自分で書いていて、めっちゃ懐かしい...w)の「プレゼント」という曲の「♪シャガールみたいな青い夜 ♪」という歌詞に始まり、なにを忘れてもはずせない「パリオペラ座・ガルニエの天井画」ですよね。まだ20代前半で初めてガルニエに訪れ見上げたシャガール。舞台をみる以前の問題として、あの場に立って見上げただけで泣けたよな〜...。でも、なんであんなに涙がでたのかがいまいちわからなかったんだよな〜、あの時。

今日の講義で、彼の人生を追ってゆくとなんだか苦しくなりました。あまりに時代に翻弄されている人生。でもなにひとつ恨み言がない。それをしたたかだったとか、鈍感だったとか、言うのは簡単だけれど、なんだか突き抜けたところに生きた画家だったのかもしれない、なんて私は感じました。だって、写真観る限り、めっちゃ人の良さそうなおじさんなんだもん(笑。

これまた先週同様。8年前に、ニースにある彼の国立美術館に訪れたことが蘇りました。
あの頃の私は、まったく絵画の意味も彼の人生も、宗教的なこともわからずそこに立ってました。もちろんいろんなことを感じたけれど、それから色んなことを経験した今だと、またきっと違う見方をできるのかもしれない。赤と青と黄色なあの空間で、もっともっと安らぎとか穏やかな気持ちとか、幸せであり平和な想いを感じることができるのかもしれない。なんて、行ってみないとわからないけど。。。

そう、現場に足を運ぶ。
リアルな経験、リアルな感情。
今の私にはそれが一番大切なのかもしれない。

No comments: