Sunday, May 10, 2009

「無趣味のすすめ」(村上龍)

この本ほど、レビューにブレがある本はないのではないでしょうか。

もともとこの本のコンテンツを連載していた雑誌「ゲーテ(GOETHE)
」のすすめ通りに(苦笑)、「無趣味のすすめ」でググってみると、でるわでるわのレビューコメント。が、ネガティブコメントはどうやら書籍化したことによるものが多いみたいですね〜。当初の連載に関してのものは、総体的にポジティブな感じがします。

私としては。。。

まとめて読めたことに対しての、「ありがたし!!」認識が大きかったです。文字が大きかろうが、立ち読みでいけそう、ってくらいのコンテンツボリュームだろうが、そこに書いてあるもの以上に行間にこめられているものが深いなぁ、と思わせてくれる一冊。小さなきっかけをいただいて、逆に全てが書かれていないから自分で振り返りつつ考えることが大切って教えてくれますよね。

昨日の食事会でもなにげに指摘された私の「活字中毒」。「えらいよね〜」とか、「すごいよね〜」とか、「勉強家だよね〜」とか言われても本人はまったく自覚なし。ただ興味のむくまま読んでいるだけなのですよね。で、この本の中で村上さん曰く、

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だからビジネスシーンに限らず、学生でも小説家でも、どんな職業の人でも、読書をするかしないかが問題なのではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である。自分は今どんな情報を必要としているのか、それを正確に把握するのは簡単ではない。
(中略)
読書が重要なのではない。情報に飢えるということが重要なのだ。
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そういう意味では、私は情報に飢え続けているのかもしれません。
いつまでも「好奇心ある大人」でいたいな。

http://www.amazon.co.jp/%E7%84%A1%E8%B6%A3%E5%91%B3%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81-%E6%9D%91%E4%B8%8A%E9%BE%8D/dp/4344016610

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