Sunday, January 23, 2011

アートセミナー;「Raphael(ラファエロ)」

今年初の英語アートセミナーに行ってきました。テーマはRaphael。もっともルネッサンス的だと言われた彼は、若干37歳の若さで急死した人物です(とはいっても、彼の不摂生が起因しているけど...)。生きていたら、その後どんな作品を見せてくれたのでしょうか。

彼のアートを一言でいうと、"Art appeals to the intellect."
つまり、知性に訴えかけるアートってことでしょうかね。同じルネサンス期に生きていたMichelangeloの"emotionalに"訴えかけるアートとは対極にあります。どうやらその人物像にもその影響は大きいようで、色々調べてみるとラファエロは万人うけをする人とトラブルを起こさないタイプの男だったようです(だから女性にもモテたらしい)。

しかし。

確かに彼の作品を美しいし、なんだか柔和だし、とても均衡的。だけど、それこをemotionalではない分、心に響いてこない...と感じないこともないのですよね〜。ラファエロの間の数々の作品もそうだけど、「巧い」とは思うし、各々の先輩達の影響を受けながら、うまく消化しているな〜とも思う。だけど、やっぱり彼らしさが伝わってこないのよね〜。

人間でもやっぱりどこか個性がある人とか癖がある人が好きだから、描いている画家達も同じようなことが言えるのかしら?みんなにいい顔できる(ちょっとネガティブな言い回しだけど)って、私にはない技量だから尊敬はするけれど、自分じゃなくてもいいんだってどこかで思えてしまうから、そんな振る舞いは悲しいようにも思う。

唯一の存在になりたいとは言わないけど、私はこんなんって言える人生がいいな〜。
500年たった後でもね。w

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