Friday, November 05, 2010

”絶対幸福感” by 斎藤薫

お気に入りのエッセイストである斎藤薫さんのコラムを某フリーペーパーで読みました。
タイトルは”絶対的幸福感”。なんとも魅惑的なテーマです。

斎藤さん曰く(内容をかなりばっくりとまとめると)。
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相対的ではない絶対的な「幸せ」の定義とは、「たった今」より「未来」で決まるもの。今、この時が「幸せ」であっても、1年先や5年先、あるいは20年先、50年先に幸せの気配が薄い、むしろ不安の方が多いとしたら、今も幸せの実感を得られない。特に今の日本人は、目の前のささやかな幸せばかりを求めていて、大きな希望とか夢みたいなものをもたなくなっている。
若い世代が海外旅行に行かなくなったというデータや、留学する人が減っているという現実。理科系にすすむ人が減っているという事実。そんな環境においては、夢や希望なんてもつことなんて皆無なのではないか(特に理系の研究とやらは、夢とか希望とかそんなワードがいっぱい溢れている)。ともかく、海外旅行にでかける前の数週間って妙にワクワクするものだし、そういう時には不幸な気分ももちこまれないというのは誰もが経験していることにちがいない。
もちろん夢をもたなければ、挫折も失敗もないというのは楽。でも、おそらくはそれが幸せ実感をもてない最大の原因だと思う。未来を楽しみにできないと、たった今だって、幸福感をもてないのだから。
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なるほど...って思った。

これまた斎藤さんが言及していたけど、バブル世代の女性たちが今も変わら元気なのは、この夢というもの(それ以降に生きている私たちには、みのほど知らずとも思えるけど。爆)を忘れる事なく持ち続けているから、なのでしょう。そして、それがちょっと羨ましくもあり、幸せそうに見える理由なのかもしれません。

かくいう私。おそらくここでいう海外旅行のような目の前の楽しみを、延々と継続し続け、それをモチベーションにしているのかも。人からは、「いつも幸せそうだよね」なんて言われるっていうのも、きっとそんな小さな楽しみの継続でワクワクしているから、なんて思ったり?(笑。

幸せに感じるか感じないかは、本当に自分次第。
明日も朝がやってくる。それだって、充分幸せだ。うん、そうにちがいない。

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