Monday, November 08, 2010

「レオニー」(2010)

I兄から試写会のご案内をいただいて、「レオニー」の試写に行ってきました。会場はオープンしたばかりの「コレド室町」。これまた興味深し。
レオニー、つまるところの"イサム・ノグチ"の母のお話。彼の作品は札幌生活で日常として触れていたので、なんだかとっても近い人のような気がしてならないのですよね。だから、ちょっと期待感大!!

てことで。

DちゃんとのMtgの後、ご一緒していただいた今回の映画。
うーーーーーーーーーーーん、かなりの消化不良というか、ごめんなさい、あまり共感できなかった〜!!事前にメディアさんから聞いていたコメントとは自分はどうやら違った印象をもってしまったこともあって、なんだか悶々としながら急ぎで「イサム・ノグチ」本を読み始めてます。なんだろう、あまりに共感できないことが多すぎで、でもどうしてそういう行動にレオニーがでたのかも理解しがたいから、なんでもいいからこたえが欲しいっていう気分かな。彼の父親であるヨネにも共感できない。頑なレオニーの振る舞いにも共感できない。それは結局、映画の限界なのか、彼らの真実の姿なのか?頼む、だれか教えてくれ...って感じです。

既に試写した著名人のコメントでは、レオニーの強さ(母の強さ)が素晴らしい、と書かれていたりします。でも、私は正直そう思えなかった。色々なことが頭の中をグルグルしたというのもあるけど、レオニーの"強さ"と呼ばれる頑さは一方では弱さでもあるし、殻にはいってしまった悲しさであるように感じたのですよね。彼女は本当に最期の瞬間に幸せを感じる事ができたのか...、そんなことがグルグル。

自分をもつことは、大切だと思う。でも、自分を固持し何も受け入れることができなくなるのはとても悲しい事。
誰かとふれあい、誰かと時間を共にし、誰かと生きる。
それによって派生する自分の変化、影響には向き合いたいなって思うし、楽しみたいって思う。
その変化は決して、自分を見失う事ではないのだから。


-ストーリー-
20世紀初頭のニューヨーク。これからは女性も仕事を持って生きる時代と、文学の道に進む夢を持ち、希望に満ちた人生が待っていたはずだったレオニー。しかし、一人の日本人の青年との出会いによって彼女の人生は波乱に満ちたものとなっていく・・・。レオニーは彼を愛し妊るが、男は一方的に日本へ帰国してしまう。シングルマザーとなった彼女は、子供とともにアメリカと日本の二つの国で、困難な時代を生き抜いていく。我が身の不幸を嘆くよりも、潔く運命を引き受け、自分らしく生きていこう。それが彼女の信念であり、また我が子に伝えたいたった一つのことだった。イサム・ノグチと命名された子供は、長じて「地球を彫刻した男」として世界中にその名を知られる芸術家と成長していくのだった。

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