Sunday, May 22, 2011

Renaissance in Venice

久しぶりのアート講義のテーマは「ヴェネチア」。

16世紀、それまでローマやフィレンツェが中心だったアートは、ヴェネチアへシフトしていきました。その中心だったのが、Giorgione,Titian,Tintorettoの3名。彼らは色彩を重んじ、風景がを発展的に描いた画家たちとして、広く知られています。

その中で、特に私が興味深いなと思ったのは、Tintoretto。 昨年の西洋美術の講義で「最後の晩餐」シリーズを学んだ時に、「異色な視点」として紹介してもらった作品の画家。生涯をほぼヴェネチアで暮らしたTIntorettoの作品は、Eccentric viewpoint(構図、視点が独特)、Contrasts of Light and Dark(明暗のコントラストが激しい)というのが、特徴のようです。ルネサンスをまるで横目でみるかのような、斜めな構図は、観るものにとてもドラマティックなものに映ります。

Chiaroscuro(キアロスクーロ)を駆使した画家でもあったレオナルドのそれとは異なり、彼の技術はもっともっと暗さにフォーカス。だからこそよりドラマを感じる作品となるのかもしれません。思えば、15年以上も前に一度いったきりのヴェネチア。彼の作品の多くは、教会や美術館に配備されたままで中々他国ではみることができない。あああん、もっと知ってから行けばよかった(苦笑。

さて今回の講義では、なんとヴェネチアのワインがサービスされました。ジュリエットの家があることでも有名な「ヴェローナ」。ここで1886年より醸造されているワインと共に遠い昔に想いを馳せながらの時間は、いい休日となりました。

至福。

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