Tuesday, May 10, 2011

「ファッションが教えてくれること」(2009米)

ようやく観ることができました〜。

「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープが演じた米ヴォーグ編集長アナ・ウィンターのドキュメンタリー映画。公開時に観たい×観たいと思っていたのだけど、なんだか時間が合わなくて行けなかったのです。いや〜、そしてかなり満足でした。

ファッション業界では法王とまで呼ばれるアナの神話は、前述の映画でもさることながら本当度肝をぬかれるばかり。世界名だたるデザイナーがみんな彼女の前では子羊のごとく、そして少年のごとく意見を伺い、その表情に一喜一憂している。でも、本当に彼女の鑑識力は間違いないんだな、っていうくらいスパスパっと、そしてとてもフラットな視点で意見を述べている姿はとてもカッコよかった。感情がない、とは言わないけど彼女のブレのない姿勢はある意味、冷たさすら感じる。だから、きっと「悪魔」とか言われちゃうかな〜。

アナっぷりを楽しんだのもさておき。今回の作品の骨子でもある「9月売りのVOGUE」製作に伴う準備やら制作過程を知ることはとても興味深かった。日本の雑誌の編集方針とかなり異なっているな〜とも思ったし、「編集人」という職種が日本よりもまだまだパワーも持っていることや専門職であるってことが理解できたかな。

マーケティングなんて部署ができて、広告部門が強くなっちゃって、編集部門が編集ではなくなってしまった昨今の日本の雑誌業界。名物編集長なんて言われるハチャメチャな存在の人が、もっともっと出てきてほしい、と願う雑誌オタクなMiyuなのでした。

http://www.fashion-movie.jp/

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