Sunday, December 14, 2008

スティーブ・ジョブズ


「スティーブ・ジョブズ神の交渉力 -この「やり口」には逆らえない!
竹内 一正 (新書 - 2008/5) ¥800

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スティーブ・ジョブズの半生や人となりを知ることができる一冊です。

若干・・・筆者の意見に影響されそうな印象もあるけれど(それだけ筆者の言葉にパワーがあるってことでもあるかしら?)、ジョブズを知り「Apple」という会社を網羅するには十分Workします。

今回シンガポールでうけた研修の中でも、「Apple」ブランドの成功について触れる場面もあったけど、私はそこで提示された成功理由だけじゃないなぁ・・・(相変わらずの偏屈娘)なんて思っていました。まぁ、これを読んでいたってこともあるけど、マーケティングの理屈で語れないところに「Apple」の成功はあるんだろうなぁってどこかで思って(感じて)いたからでしょうか。


ジョブズのそれは数値的なものではなく、もろ感情的なアプローチ。計れないものにかける「思い」が強いからこその彼の現在の成功だと思わざるをえません。新しいものを創造する、そして人を動かすのは、やっぱりこういった「思い」というか、「人間臭さ」なのかなぁと改めて感じますよね(一緒に働くには大変だろうけど・・・w)。

そういえば、Torontoにいた時のプレゼンのクラスで「ジョブズとビルのプレゼンテーションの差」という内容の授業を受けたことを思い出しました。

いわゆるpptというプレゼンソフトを作ったビルのプレゼンと比較して、ジョブズのそれは本当に「人」がメインとなるプレゼンテーション。本人が主役であって、「その場で聞く」ということへの価値がある、それを実践していたものでした。それは日本人にはあまりない手法であって、妙に刺激をうけたなぁ・・・(参考サイト:http://presentationzen.blogs.com/presentationzen/2005/11/the_zen_estheti.html
昨今を振り返っても、私たちがうけるプレゼンは、pptが主役であって人が主役ではないことが多いので、その場にいなくても「資料送っておいてください」なんて言えちゃうもの(というか、私は結構こうやったpassしているプレゼンの時間が多い・・・汗)。つまりそれって、その場にいなくてもいいプレゼンってことであり自分じゃなくていいってことなんですよね。ううむ、色々考えるなぁ・・・。

どちらにせよ、とても魅力ある経営者という認識を改めて思いました。前述したけど、働くのはすごく大変だと思うけど、こういう人の傍にいると、とても刺激ある人生を送れるに違いありません。

魅力ある経営者。魅力ある人。そういう人と仕事を共にしたい、と思うのは変わりない事実。私ももっともっと魅力ある人間になりたいぁ・・・。

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