Tuesday, December 30, 2008

08年レビュ一挙公開・5 「旅する力/深夜特急ノート」・・・その前に

96年に会社に入社した翌年からスタートしたこのドキュメンタリー&ドラマの複合シリーズ「深夜特急」。当時とてもお世話になっていた某大手広告代理店D社の営業担当が「きっとMiyukiちゃん、気に入るよ」と、私に紹介してくれて、まんまとハマり、その後沢木さんの原作まで彼から借りて読んだあげくに、自分でも手元に置いて読み返したくなって結局購入してしまった思い出があります。さらに、その後の旅のバイブルというか・・・私をあらゆる意味で世界に近い存在にしてくれた作品だったしね。

作品とのご縁は続くのかその2年後、このドラマの主演となった「大沢たかお」さんとお仕事をご一緒できる機会をいただいて、さらに彼の人柄を通して「たかお=旅」という公式すら私の中にできました。もともと彼のファンだった私にとっては、それがなんだかすごく嬉しくて、だからこれはすごく思いで深い作品ですね。

今月初旬に、時間つぶしに立ち寄った本屋さんで、「深夜特急ノート」というサブタイトルがついた沢木さんの最新エッセイを目にして、早々に購入したのだけど、なんとなくせわしない師走に読むのは気が進まず放置していたので今回の帰省に持参してきました(うまく言えないけど、隙間の時間ではなくて休暇中に読むのが正しいような本な気がしたので)。で、実家に戻ると、この写真集2冊とその昔撮っていた「深夜特急」のVTRがあるのだもの。まずは本に向き合う前の予習とか理由つけちゃって、昨夜ついつい見ちゃいました。当然10年以上前のものだから古いは古いけど、なんかやっぱり、いいなぁ(DVD買っちゃおうかなぁ・・・w)。あれから10年の間に、私も彼が歩いた街(国)を、かなりディープに歩いていたことに気づき、変わらないもの・変わったものを確認しながら、それでもやっぱり刺激をうけることができる。ああ、こんな作品には、なかなか出会えないよなぁ・・・・。

話かわって・・・この年末年始、私の実姉が香港・マカオに行っています。

数年前まで、諸事情により香港に通い続けいた私(2年で19回・・・)、それこそ小説にでてくる重慶マンションには何度なく通ったし(奥にあるインド料理のお店が絶品!)、大中賭博をしている人たちを多数見かけたし、マカオ(今は完全に観光地になっているらしいけど)の閑散とし時代に取り残され感も経験しました。でも何より一番印象的だったのは、あの雑多な中にある人のエネルギーというもの、それは言葉をかえると大陸の力なのでしょうか?どれだけのパワーをあの街から得たことでしょう・・・。

当時の渡航理由は別にあったけど、最終的には「人間のパワーを感じ、エネルギーと元気もらいに香港へ行っている」って気持ちになったことを、この写真集とVTRをみながら再び思い出しました。さぁ、姉は一体彼の地で何を感じて帰国するのかな。。。それがポジティブなものだったらいいのだけど。

そんなわけで来年は、本当に久しぶりに、香港へ足を向けてみようか。
今の私なら、過去をみるだけではなくて(それも大事だけどね)、前向きなエネルギーをまたあそこからもらえるかもしれないなぁ、ってなんの気なしに思いました。

てことで、予習は万全。これから、ゆっくり最終便を読み始めましょう。

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