Friday, June 18, 2010

「エグゼクティブ・コーチング入門」(鈴木義幸 著)

今から4年ほど前、トルコ人のコーチングを受けていたことがある。

お金を払っているのに、なぜにこうも毎回号泣しなければいけないのか、と思うくらい、彼とのセッションはある意味戦いであり、死亡寸前。一回に8時間をくだらないやりとりをし、かつ部屋の中に閉じ込められる勢いで「これをやりとげない限り帰ってはダメ!」と言われて、苦しかったな〜。

後で聞くと、「あなた以上に、大変だったクライアントはこれまでいなかった。だけど、あなた以上に自分をもっているクライアントもいなかった」と言われたっけ。あの頃の自分は、今で思ってもどうしようもないくらい強情であり頑固であり、そして「自分」というものに対して、自信がなかったのだと思う。彼からの言葉ひとつひとつに、食いついていたし、「そんなことない!」と彼が認めてくれている自分のスキルを認めることができなかったしね(今、思ったら、たんに「ありがとう!」ってだけなんだけど。苦笑)。

そうして今、なんとなく懐かしく思う。

今回、事務所にあった本を読んでみたこともあるけど、「企業研修」のお手伝いなぞ昨今していると、どこかパターン化されたそのものに、嫌気がさしている自分を再認しつつ、そうしてやっぱり型にはまるってことへの抵抗感を意識する。人間って面白いね。

この本は、コーチングが云々というよりは、「なぜ人は何かに頼りたいと思うのか」という観点で拝読させてもらいました。私自身、とても弱い人間なので、自己啓発に近い本を読んだり、もうちょっと若い頃にはセミナーも受けたりした経験は多数。でも。。。結果として、そこではパターンしか教えてもらえないことを実体験して、今に至っている。結局、生きるのは自分。決めるのも自分。決めることを決めるのも自分。生きることを決めるのも自分。それがそれらに投資した結果の私の結論。w

逞しく、そして美しくしなやかに生きる術を実践するのは、私でしかない。
もっともっと強く、もっともっと力をぬいて。



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