Saturday, April 16, 2011

「あなたには“躾”があるか?」(斎藤薫 著)

「躾・・・・・身を美しくと書いて、しつけと読む。この字を見るといつも一瞬身が引きしまる。そういう“躾”の字がうかびあがるひとが光る時代であるとここに定義したい。」(prologueより)
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高校生の頃、内申書に「躾がいき届いている学生である」と書いていただきました。当時の私の担任は、現代国語の教師で、"モノが先か、言語が先か?”なんてソシュールを代表する哲学本ばかりテーマに話すちっとも高校生には理解しがたい人だったので(思えば悔しいかな、私も影響うけて学生時代は記号論を筆頭に哲学三昧だった...)変わり者と学生の間では評判。だから故に、この彼が「躾」という言葉を選んだことに何かしらの意味があるのでは...と色々考えたものです。

お気に入りのエッセイスト、斎藤薫さん。以前から読んでみようか、なんて思っていたけどあまりの厚さに手にはしなかった一冊。今回、なんとなくこの「」という言葉が気になってついに購入してみました。しかし...通勤時の持ち歩きがやっぱり重かった(笑)。

1ページ一項目で365日分というものの、1週間弱で読み終わりました。でも今思う。きっと何度でも、どこからでも読み直したいな、って思う言葉がいっぱい溢れている一冊だったな〜なんて。やっぱり彼女の言葉の選択は視点は別格であり、憧れます。

ひとつひとつの項目をココであげると、大変なことになりそうなくらい学びがありました。
お部屋に常備して、時々自分を戒めようって思います。

女性は、あくまでも美しき女性でいなければ。

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