Thursday, April 30, 2009

「ルーブル美術館展@上野」

大好きなフェルメール作品が来日しているとあって、行ってきました「ルーブル美術館展」。平日夜だと甘く見ていたもののやっぱり並ぶのねって思いつつも、さすがに10分くらい並んで中に入ることができました。

実は閉館直前狙いでいったので、最初はかなりゆっくりと見ることができました。が、進むに連れてどんどんと人が増えているって感じ(笑)。私の目的だったフェルメールは、なにげに最初の方の展示だったので、ほぼ独り占めで見ることができて満足。でも。。。Parisで対面した時の感動とはちょっと違った気がしました。なんだろう?やっぱり作品そのものがもつ空気感と日本という土壌のせいなのかなぁ。。。

そして何より、今回すごく刺さった作品がこれ。

クロード・ロランの「クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス」
http://www.ntv.co.jp/louvre/description/pict7.html

ルーブルには何度となく足を運んでいるはずなのに、まったく記憶にない作品(苦笑)。だというのに、今夜向き合ってみると、すご〜く温かい気持ちにさせてくれて、しばし作品の前でぼ〜っと見つめてしまいました。なんだろう、光の感じなのかな。帆船に放射線上にあつまっている柔らかな光がどこか気持ちをほっこりさせてくれる。そして、相対するような左右の古代建築の固さがそれをより強く感じさせてくれる。そういう意味では不思議な絵とも言えるけど、たぶん今の私の気持ちに近いってのもあるのかも、だからこんなに惹かれるのかとも思いました。いつも観ているはずなのに、こうして違う印象すら感じる。それってきっと自分自身の内面の変化に違いありません。

全てを見終わった後立ち寄ったショップで、「パリ・ルーブル美術館の秘密」というDVDを購入してみました。何のこっちゃなく、ルーブルで働く職員(1200名)の日常を追っているドキュメンタリー。アートオタクでもある私にとっては、「たまらん!!」ってコンテンツです。しばし私の夜のお伴になりそうです(w。

来週には彼らと再会できます。今はそれがなにより嬉しいです。

■ルーブル美術館展(国立西洋美術館)
http://www.ntv.co.jp/louvre/#/top

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