Thursday, March 01, 2012

フェルメールからのラブレター

「最終月になっているし、混んでいるかもしれないよ」

なんてアドバイスをうけつつも、どうしても行きたかった「フェルメール展(http://vermeer-message.com/)」。おねだりプラン(別名:OP)にいれていたけど、諦めた方がいいかなぁ...なんて過っていたところ、タイミング的にもばっちりな日時のご提案。きゃーん、うれしい!!

今回の展覧会のキーワードは「コミュニケーション」。もちろん「手紙」っていうのがポイントであるのは確かなんだけど、それ以上に「男女のコミュニケーション」っていうのが色濃くでているな〜なんて改めて感じてしまいました。そして、「手紙」の艶っぽさも改めて...。

この時代の「手紙」。男性がカード遊びをしている傍らで、女性が"手紙を読む"という光景は、きっと今の時代だと一緒にいるのにスマートフォンをみているカップルと同義なのでしょうか。いや、きっと昔のそれよりもずっとずっとスマホを眺めちゃうっていうのは、「軽い」行為なのだろうな...と、ちょっと反省してみたり(苦笑。

振返れば、よく転校ばかりしていた私にとって「手紙」というのは、子供時代から唯一友達と私をつなぐツールだったな〜と思います。だんだんと転校も慣れっこになっていったところもあるけれど、やっぱりポストに直筆の手紙が友達から届くっていうのは特別で、なんどもなんども読み返したものです。そして、何度も推敲して書いたよな〜、なんて。今のメールの感覚とは違う直筆。うん...重みの違いでしょうか?

そうしてさらに思えば、今の時代だから余計に大好きな人からいただいたハガキとかエアメールとかってついつい別格に扱ってしまう傾向がある。それってきっと、その人の「直筆」がそこにあって、大切な時間をそれを「書く」ということに割いてもらったことへの感謝であり、嬉しさを持ち続けてしまいたいからなのかもしれない。

元気がどうしてもでない時。エネルギーを与えてもらいたい時。携帯に届いたメールも嬉しいけど、短くてもやっぱり選んでくれた言葉があるものに叶うものはないかな...なんて、考えさせられた展覧会。

おすすめです。

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