Saturday, June 04, 2011

ポケベル

1993年に「ポケベルが鳴らなくて」というドラマがありました。

放映当時はポケベルの浸透期で、タイムリーなトピックがいち早く扱われていた「プレイスメント」効果が高い番組でPRという仕事を始める前だったにも関わらず、なんとなく記憶に残っています。番組時代が不倫賞賛のごとく語られていた(たぶん、バブル時代もあったんだろうけど)ことや主演女優の演技の卓越所以もあるのか、彼女がかなりのバッシングにあって日本から離れたことも記憶深く...。ドラマ最終回でもサイパンにいったということも何故か覚えているな〜。

さて。

ひょんな偶然から昨日のmtgでこの話題になって、なんとなく検索していたらこのドラマの第1回の動画がでてきて、ついつい見入ってしまった土曜の朝でございます。思えば、大学生の時分だったことと、ほぼテレビをみない(今と変わらず)性分もあって、かなり
first impressionのような状態。この二人が出会ったのって香港だったんだね〜とか、今の私にとっては知っているところばかりのロケだったので、なんだか変にドキドキしちゃった(笑)。そして、同時に時代背景になんだかぐっとくる...やっぱり私は昭和気質なのでしょうか。w

観ながら思ったこと。

このドラマが云々というよりも、この時代のコミュニケーション手段のもどかしさは、携帯電話やSNSでのやりとりを通常とする現代人の生活においては理解しがたいかもしれないな〜ってことでした。今だったら、通信障害がない限りほぼ100%の確立で相手に伝達する手段をもっていて捕まえることができる(相手が拒否しない限り)し、それが海外であろうがどこにいてもっていう環境は作りださるように思うのです。でも、この時代は無理だったんだよな〜。愛しい相手が今どこで何をしているのかを不安になればなるほど、知りたくなっていた時代だったし、おそらくそんな時間が現代以上に「恋愛至上」にしていたのかもしれないですよね。思い返せばってことが、ポイントなのだけど...。w

同じく昨日のmtgで同僚のMさんがおっしゃっていたことが、なんだかこれら時代の思いを包括していたように感じたり...。
「僕は留学時代にやりとりしていた手紙(Air mail)って捨てられなくって実家に全部とってあるんです。当時つきあっていた彼女だけでなくて、男友達も全て箱にいれて保管している。だから、もし僕が先に逝った時に嫁がみたらなんて考えたら困っちゃうから(笑)、どのタイミングで捨てようかって悩むんですよね〜。特に男友達の手紙なんて内容ないし、汚いんですよ。でも捨てられない。この感情ってなんでしょうね。」

デジタルな環境に身をおきつつ、私はやっぱりいつになっても昭和人。リアルな出会い、リアルなコミュニケーション、リアルなぬくもりとあたたかさ。便利なものは便利だけど、私はあえて不便なものい感情をのせたいと思う。相手を想う気持ちは、便利とは同義にならない。

なーんてこの時代に言っているから、私は後輩に心配される独りもんなのかしら?(笑

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