Wednesday, December 30, 2009

「断面の世代」

帰省時の機内誌で、気になる言葉を発見。

現代美術作家・束芋が横浜美術館で開催している展覧会のタイトル「断面の世代」。彼女曰く「30代半ばの私たちの世代は、太巻きの切り口のような世代」なのだそうだ。

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「太巻きの断面が私たちの世代の象徴だと思っています。二次元なんですよ。団塊の世代は、個々がキュウリやかんぴょうなどの三次元の存在で、それらをまとめ上げる酢飯や海苔があればおおきなしっかりとした太巻きになれる。しかしリーダーがいないと個性が強すぎてバラバラというイメージ。一方、私たちの世代は、太巻きの切り口で語れるような存在。すべての具材はもっているけどうすっぺらで、断面がたくさん集まることで、初めて太巻きになれる。だから似たような人たちが集まってくる。でも、自分が思い描く太巻きになれなければ切り離してもよいと思っている。理想の太巻きになれても小さな存在でしかなかったり」
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彼女はこんな言葉で、二次元と三次元を表現。集団(団塊の世代)ではなくて、ひとり(断面の世代)の気持ちを表す作品を作り出すことを意識しているのだそうだ。

ということで、私も「断面の世代」の一員であることを妙に実感。
周囲の流れに同調して動くのではなく、自分の中から溢れ出てくる気持ちを大切にして、自分の声で生きたいと思ってる。個人として納得したい、そんな思いを持っている。
そして二次元の自分ではなく、さらに三次元になるべく、情報だけではなくて「体験すること」に注力したいと思っている。いわゆる現場主義。w

なんだか妙にストンと落ちた気がします。
来年3月まで展覧会は開催しているみたい。東京に戻ったら、行ってみよう。

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