Thursday, December 17, 2009

「サヨナライツカ」(辻仁成)

「サヨナライツカ」

という詩で始まるこの作品のメッセージは、「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」。主人公の好青年が、何度となく言葉にするこの詩は、作品のテーマに大きな意味を与えているのかもしれません。

来年公開の映画ということで、なんとなく本屋で手にとり読破。久しぶりのどっぷりラブストーリー(ちょっとメロメロ系?)でございました。間をおくと挫折するかもとちょっと不安になりそうなくらい、けっこう心の泥沼作品だったのと、なんだか苦しくもなったし・・・。

結局、この作品に出てくる3名の中で誰が人(相手)を一番愛していたのだろう。そもそも愛するってなんなんだろう。

引き続き、心が行方不明中です。

No comments: