Tuesday, December 01, 2009

ゴクミ

同じ年齢でちょうど活躍していた時期にドラマ等を見ていたこともあって、なんとなく気になる存在だった「後藤久美子」さん。羽田の本屋で平積みになっていたのを見つけて、手に取ってみました。

雑誌「FRau」で、不定期連載していた10年をまとめた一冊ということで、「ゴクミ」から「後藤久美子」に変化していく過程を写真で紹介。確かに10年並べてみると、顔が全然違うのがわかるものです。それは決して「老けた」とか「母の顔になった」とかいう単純な話ではなく、「自身の顔になった」ということでしょうか。だから見た目の美しさっていう部分じゃなく、内面が映し出されているっていうのが写真という技術の不思議なところ。ま〜、当然容姿は相変わらず美しいけれどね(笑。

内容は、「久美子ちゃん万歳・写真集」っていう感じでしょうか。なにかのレビューでも読みましたが、若干彼女を持ち上げすぎなコメントをしている周囲の言葉が気になりました。そんなに「きれい」とか「スタイルいい」とか「旦那さんも素敵」「子供もかわいい」とか持ち上げる必要ってここであったのかしら。逆に、彼女が発した(といわれる)言葉と、写真だけで展開してもいいのではなかったのかな、っていうのが正直な印象。だからそういう意味では、ちょっと残念。写真が自身を表しているのだから、言葉も自身であってほしかったな〜。

異国の人と付き合ったり、ましてや結婚するとなると、自分がこれまでもっていた常識とか考えだけでは理解できないことが多々起きます(私は前者しか経験はないけど)。さらには理解はできないけれど、受け入れていかなければ先に進めないことも多々おきて毎日が「なんじゃそりゃ〜!!」の連続(苦笑)。でも、だからこそそれを超えていけばいくほど、さらに人間として磨かれていくいい機会やリソースを手に入れることができるのだと思います。これらの過程を「自分自身が広がる」という考えで言い表すこともできるけど、反対にタマネギのように剥かれていって「自分の芯に近づく」とも言い換えることができる。

きっとゴクミは今、そんな状態なんだろうな、なんてふと思いました。
私も、もっともっといい表情になろう。

No comments: