Saturday, December 01, 2012

「鈴虫炒飯」(又吉直樹 著)

鈴虫炒飯(すずむしチャーハン) 
噛むと鈴虫のように美しい音が響く炒飯。急いで食べると「りいんりいん」という音が連鎖して、美しい旋律を奏でてしまうので、全てのが人が仕事を放り出して聴き惚れてしまう。だから、鈴虫炒飯を食べるのは午後からの予定が無い時が良い。鈴虫炒飯は精神的に余裕がある人の質を求めた食事の意。転じて「何よりも内容を求める状態」のこと。

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ピースの又吉氏が作り出した新しい四字熟語の世界。一瞬、こんな熟語あったっけ〜なんて思うくらい、よく考えられているというかできているな〜というのが第一印象。テレビでも有名だと思うけれど、この人本当に「本」が好きだったんだろうな〜って思うくらい、よく言葉を知っているなっていう印象。そういえば三島やら太宰やら好きだっていってたよな〜。むむむ

造語の四字熟語にあわせた書体でかかれる書道家・田中氏の筆圧も素晴らしい。今まであまり見たことがないタイプの一冊。これまた献本でいただいたけど、素敵な出会いとなりました。

感謝。

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