Monday, December 24, 2012

「歓喜の仔」(天童荒太 著)

重い...本当に重かった...。

冒頭から、読み進めていく自信が正直ないくらい、重い...。通勤途中?いや、朝起きたら?眠る前??うーん、いつ読むのが一番いいのだろうって考える。読み終えた後、やっぱり気が滅入ってしまうから、シチュエーションが大切かな...と。重いってわかっていても、読むのが止められない。ううう、どうしてこういう時に限って、私は旅行プランがないのだろう(苦笑。

読めば読むほど、心がかき乱されます。ストーリーが展開してもまったくをもって救いも無いし、優しい大人もでてこないし、彼らの生活の終わりも見えない。今の日本の中でこんなに重く逃げられない境遇にある子供たちがいるのだと...バクバクしてしまいます。ある書評では「死ぬ手段がないから生きている、捨てられないから生きている・・・」と書かれていましたが、本当にその通り。彼らが生き抜くことの結末は何なのでしょうか...、苦しくなるだけの毎日を淡々と生きることにどんな光が見出せるのでしょうか。

自分と向き合う時間が持てる場所、もてる時間を見つけたら是非読んでみてください。
お薦めです。

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