Sunday, March 06, 2011

「もてなしは友情の行動であり、料理は愛情の行為」by ミレイユ・ジュリアーノ

テリーヌ話ばかりしていましたが(笑)、変わることなく活字オタクの私は延々と本を読んでいます。なので、今日はupdateな日。ほぼ自分の記録がわりなのだけど。w

先日、編集の人たちと「スマートフォンの到来で(簡単に)多くの情報にアクセスできるようになったことによって、何をしている時間が損なわれたか?」なんて話で盛り上がったのだけど、調査によれば多くの人が「新聞やテレビ、雑誌(漫画)や本」と答えるのだそうです。確かに、電車の中で漫画を読んでいるサラリーマンを見ると、なんとなくノスタルジックな気分になるし、携帯で延々とメールを打つ姿が画面にタッチしている姿に変わってきましたよね。そういう意味では、この1年というかまさに"今"がきっと大きな変革の時なのかもしれません。そして同時に、電子書籍に移行しているのかもしれないけど、昔ながらの「活字」は触れる機会が多くの方にとって減ってきたのかもしれない。

が。

私はやっぱり紙が好き。重たかろうが、投資額が半端じゃなかろうが、やっぱり本が好き。なんだろう...、デジタル本(書籍)よりもリアル本の方が著者の方とつながっている感が私の価値観にあるのかもしれない。おかしな話で、ブログやらメールやらの方が事実として直接的ではあると思う。印刷工程の方が多くの人を介していることも知っている。でも、記号化ではなくて、人間 to 人間のバトンによって、私の手元に来てくれているっていう気分が私は好きなのかもしれないんだよな〜。だからやっぱり敢えて、本屋に通う私、週末の楽しみの一つでもあります。

先週末、購入したミレイユ・ジュリアーノ本。彼女はヴーヴのCEOとしても有名ですが、「フランス人女性の○○」シリーズでも有名な方。既に、赤いちゃんちゃんこな年齢になっていると思いますが、外見含めて美しい方です。

生き方のヒント...というか、仕事をしてきた先を生きる女性の指南本として私はけっこう刺さりました。本書でも指摘されているけれど、なかなか女性の視点からビジネスについて言及されている本(というか経験者)っていないのですよね。気がつくと、仕事をすればするほどの男性社会。かといって男性化するのが成功の秘訣なんて、毛頭私の中にはないから、私のちょっと前の世代である男女雇用機会均等法なお姉様たちのような仕事の仕方はできないし、正直望んでもいないのです。差別は嫌だけど、区別してほしい...だって、やっぱり女性だし。w

でもって、本著で一番気になった言葉。
「もてなしは友情の行動であり、料理は愛情の行為」。
深い。。。

もてなし上手さんでありたいと思う。でも、もてなし上手さんは、相手のことだけをいっぱい考えている。自分は二の次感もある。
それはちょっと悲しい。

いっぽうのお料理。
上手ではなくても、相手と自分がその空間には存在している気がする。
だから、それはちょっと参加感もあってあったかくてほっこりする。

料理上手ではないけれど、もてなし上手さんでもないけれど(そうしてどちらでもない私の言い訳でもないけれど)、
せっかくなら、大好きな人とのほっこりタイムを選択したいな、って思う。

フランス人の生き方。
やっぱり憧れます。

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