Thursday, February 26, 2009

「納棺夫日記」青木新門


今週一番の話題といえば、やはりアカデミーの日本映画ダブル受賞でしょうか。

思い起こせば、私の一番古いアカデミー賞の思い出といえば。。両親が札幌へ転勤してきて同居する為に、室蘭から引っ越した当日。父がWowwow受信を設定していたら、別所哲也さんがすごいハイテンションで、リポートしていたのを父と二人で笑いながら、見入ったよなぁ〜ってこと(笑)。あれから、気がつくと15年くらいたっているんだねぇ〜。。。きゃ〜!!!

と、話はそのポイントではなく。。。

今年のアカデミーで受賞した日本作品。ハリウッド映画の中ではかなり異色だったともいえるのではないでしょうか。外国語映画部門の中でも、他の作品がなんとなくメッセージ性が強かった
ことに比べると、ニ作品ともとても穏やかで静かな作品だったような気がします。今、多くの問題を抱えてどこか疲れているアメリカ人達にとっては、もしかしたら「自身」をまるごと受け入れてくれるような今回の作品は、心に響いたのかもしれませんね。

そんなことを思っていたら、日頃とてもお世話になっている元Title編集長が、受賞作品のひとつでもある「おくりびと」誕生のきっかけとなった「納棺夫日記」を持参して遊びに来てくれました(さすが文春!!w)。いやん、素敵♩読みたかったのです(でも、売り切れだったのです)!!

私の昨年から考え続けている継続テーマ「生と死」が、言わずもがなこの作品の大きなテーマです。人間とは何か、家族って何か、なぜ命が尊いのか。。。そんなことを主人公(筆者?)とともに読み進めながら感じ学び、そしてある「光」を見つけることが出来る。なんだか、そんな不思議な体験をさせてもらえた作品でした。

ちょうど同時並行で、昨今いろんな話をさせていただいている方と「光」の話になったこと、そして「菩薩」という存在についてあるテレビ番組から考えていたことも重なって、私の中では、ちょうど統合された何かを「意識する」経験にもなりました。


と。。。ここまで書いていて。またもレビューになっていないなーと反省。でも、この作品は是非、自らが読んで体験して何かを感じてほしい、そんな風に思います。

読んだ方、ご一報ください。
語り合いましょう。

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