Sunday, July 22, 2012

SF滞在記 番外編(韓国人のウリ意識)

今回の滞在中に、Hちゃんとも話題にしたのが人種間コミュニケーションのお話。 

彼女の友人の心の中にある人種差別問題、私が今の環境で感じている人種という差異。日常では互いに見えないまま(見せないまま)生活しているものの、ふとしたきっかけに出てくるものです。歴史というものは安易に思っている程、時間が埋めてくれるものだけではないのでしょう。

Hちゃんは、メンタルセラピーの授業の中で「なぜ原爆が落とされたのか」について語ったそうです。当然、アメリカンは日本における真実を知る由もなく、彼女が見せた広島・長崎の写真を見て言葉を失ってしまったとか...。またある時は、従軍慰安婦問題について、コリアンから「日本人は謝ってほしい」という発言を目の当たりにしたそうです。同じくクラスメートの日本人は「それはできない」と断る姿をみたとか。過去があって今がある。でも、それをどこまで今を生きる私たちが責任...いや、背負うのか?やっぱり簡単に判断が着く問題ではないですね。

私の経験でいうならば、高校時代にいつもマドンナライブをガンガンお部屋で聞きながら踊りまくっていた(笑)韓国人の友人に、ある時「あなたのことは大好きだけど、私の祖父を殺した日本人は嫌い」と言われたことが、おそらく最初の「人種」意識を感じさせられた経験。その時の私は、そういう歴史をまったく知らなかったので黙るしかなかった。彼女にしてみたら、今思うとどんな想いだったのでしょうか。

滞在中読んでいた本に、「韓国人を理解するには、ウリを理解すること」と書かれていました。同僚に聞いてみると「ウリ=我々」という意味で、つまり「身内・友人・血縁関係」みたいな意味だとか。そして、人は多くの「ウリ」というコミュニティを持っているのだとか。その中をアメーバのごとくいったりきたりしていて、そのウリ以外はケアする必要がないなんて思っていたりするのだそう...。ふむ、社内でなんとなく感じているもの。すごーく理解しやすくなった気がする。。。 

異文化というより、異種をどう受け入れるのか。
まだまだ学びが必要です。

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