Friday, October 23, 2009

Paris旅紀行 - 2次元と3次元 -

某女性誌のコラムの「日本人女性は2次元的な美を追求し、フランス人女性は3次元な美を意識する」というテーマを読んだのをきっかけに、「3次元の美」について、Parisにいる間中考えていました。

今回「ロダン美術館(http://www.musee-rodin.fr/)」に久しぶりに足を運んだのですが、これら彫刻を改めて「3次元の芸術」という観点で感じながら、色々なことを考えました。写真や絵画といった平面の世界ではなく、幅も高さもあるその像は、観る人間の想像力を膨らませることを容易にさせるような気がする。「考える人」の右手に乗った顎の重み、左膝に乗せられた腕の温かさ。そんなことに意識を運ぶだけで、自然に「何考えているんだろう?」ということ以上の想像を広げることができる。"若干猫背気味ではあるけれど、肩が落ちてないし筋肉にヘンな張りや力が入ってない、おそらくネガティブなことを考えているわけじゃないんだな~"、とか・・・。

加えて、3年ぶり出会ったロダンは、なんとなく違った姿にも感じる「自分」にも気付きました。元来変化することのない彫刻という存在。ということは、感じ方が異なるという変化を起こしたのはこちら側?時間軸という横軸に、感じ方という縦軸を加える作業。やっぱりこれも、3次元な見え方なのでしょうか・・・。

話かわって。「ココ・シャネル」を観にいった時、「映画が終わって会場をでた時に『シャネルの5番』の香りがしていたら、もっと楽しめるのにね」、なんてDさんが言っていたことを改めて思い出したり・・・。これもまさに3次元的な楽しみ方。なんと言っても、男女関係に「香」はつきものだしね~(しっかり鼻が、元彼の臭いを覚えていたりしませんか?!)。

お部屋に飾る花だって、素敵な香(嗅覚)によって、さらにHappyな気持ちにさせる。お食事も一人じゃなくて、「聴覚」を使って二人でお喋りしながら食べる方がずっと美味しくなる。お気に入りの場所も写真ではなく、実際その場に行って「触覚」で風や空気を感じるとより豊かな気持ちになる。

もっともっと、五感を研ぎ澄ましたいものです。

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