Sunday, October 25, 2009

「秋から、はじまる」(喜多 由布子 著)

札幌帰省前に、品川でお会いした某出版社の編集人から、「機内で読んでね」といただいた一冊。本好きを豪語していると、こうして色々な方から、オススメ本をいただけたりリコメンしていただけるって嬉しいものです。だって、自分では予期しないものとか、出会えなかった一冊に出会えるのだもの、ワクワクします。(^^)

この喜多さんという作家は、北海道在住なのだそうです。なので、この本のストーリーの中にも、札幌の地名がいっぱい。ああ、きっとあそこの場所(レストランやら大学やら・・・)のこといっているのね、なんてことが想像できてちょっと興味深い。そして、同郷っていうだけで無条件に許せるものもあったりして・・・w。

さて、小説の内容はといえば。

主人公・ジュジュの成長物語ともいえましょうか。正直、残り2/3を超えた時点で、かなりこの主人公にイライラしていた私、「しっかりせーやー」と言いたくなってたまらなくなりました。やっぱりいい年齢になっていたのね(笑)。どちらかといえば、ジュジュの叔母のりっちゃん(40後半)に感情移入しちゃって、「わかる、わかる!」なんて思ってしまいました。ひょ~!!!

でも、ジュジュの悩める気持ちもやっぱりわかる、「やりたことがないんだもん(byジュジュ)」。

器用貧乏なところがあって(決して自慢ではない)、なんとなくやりたことに関して70点はとってきた私。だからこそ「これだ!」って思えるものを持っている人には、いつも嫉妬めいた感情をもってきちゃいました。「みんなどうして、それが自分の人生・やりたいことって思えるの?」そんな風に思い続けてきたこの数年。本当に、羨ましいのだもの・・・。
大好きだったBalletだって、好きだからこそ70点ではいけないと実感しつつ断念したこともあって、それ以来、一体自分にとっては何が「一番なのか」ってのが、不明瞭のまま生きてきたしまった。だからこそ、イライラしながらもジュジュに感情移入したのかもしれません。「何もやってないのに、なにを言っている!!!」てね。

イライラすることって多くあるけれど(沸点低いので・・・)、時にそれは自分が出来てないからってことなのかもしれないって最近思うようになりました。

まだまだ精進です。
明日は晴れる。そう思って生きて行きたい。

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