Wednesday, February 15, 2012

バレエダンサー

斎藤薫さんが、今週の「ジェイヌード」でダンサーについて書かれていました。今年のローザンヌで第一位を獲得した高校生の話題がもととなったコラム。読みながら、やっぱり薫さんの眼力はすごいな〜なんて感動。w

私にとって「ローザンヌ」は、バレエ三昧を生きていた頃に身近にあった世界。中学の先輩だった秋山珠子さんが中学生の時にキャッシュプライズを獲得したり、私の師の教え子だった中村かおりさん、渡部美咲さんがスカラシップ賞やエスポワール賞を続けて受賞したり、先生から何度となく「ローザンヌ」の言葉を聞き、夏と冬に札幌で開催されていたセミナーに参加していたものです(そういや、ヤンは今どうしているのだろう?)ま、今となればって話なんだけど(苦笑)。

そんな経験をしていた私が読んでいても、斎藤さんの指摘はまさにバレエ業界をいいあてていると...。

「バレエダンサーの道を選ぶというのは、バレエ以外のすべての道を捨てるという覚悟をもつこと」。そう、嫌というくらい15〜18歳の間に「天性や才能」ということを目の当たりにし、見せつけられるのです。けっして努力ではどうにもならないことを受け止めざるを得ない。もし親が裕福であれば、それでも続けていける道でもあるけど、一般家庭にとってはやっぱり限界もある世界。才能があるないを、冷静にうけとめなければいけない。そして、指摘通り...覚悟なんだよね...。

子供時代、年代的には当然だった塾にも通わず、他の習い事をすることもなく、部活にも入ることなく、ただただバレエのレッスンに通った日々。たぶんすごく特殊な生活をしていたと思うのだけど、でも今の私は間違いなくそこがベースでできていると思う。そして、それでよかったと思う。
強くなったと思う。

私はけっして才能はなかったし、その道にそれでも進もうっていう覚悟はもてなかったけど(親に迷惑かけられないし)、それでもやっぱりバレエが大好きで、いまだ に続けているから両親には呆れていつつもちょっと二人は嬉しそうで、そんなかけがえのない何かをもたせてもらえたことに感謝しています。

レッスン後にいつも車で迎えにきてくれていた父との時間。衣装を縫ってくれて、アドバイスやサポートしてくれた母。私の踊っていた舞台を、お友達に自慢してくれていた姉。たぶん私はバレエを通してすごく幸せな思いをさせてもらったいたのだと思う。家族のありがたさを感じさせてもらっていたのだと思う。バレエって厳しい世界。でも、素敵なんだよな〜って、ついつい感じたコラムでございました。

やっぱり薫さんってすごいわ〜。

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