Sunday, December 25, 2011

「ブラック・スワン」(2010米)

溜めていたレビューを一気に書いておりますってことで、決して見続けているわけではございませぬ。w

ということで、次なる一本は「ブラック・スワン」。大好きなバレエ「白鳥の湖」をテーマにした映画だし、ナタリーがアカデミーを獲得したことでも超有名になった作品なのだけど、予告を観る限りちょっとホラーっぽくって手が出なかったのよね...、周囲には「観たら感想教えて!」なんて言われていたのだけど、今さらでしょうか?(笑

映画の中で使われているチャイコフスキー楽曲は、かなりストーリーにのって巧みな使い方をしていました。白鳥の湖は、あまりにも有名な作品だけど解釈によって全然違うから、そういう意味ではチャイコはすごいな〜と尊敬している私。どんな世界観になってもしっくりくる音楽ってなかなかないもんです。だから、音楽的には◎。 あと、ナタリーの踊りもすごく頑張ったな〜って思う(でも、どうやらダブル・ダンスだったようですね)。1年半のレッスンを積んだとしても思えば、そりゃそうだって感じなんだけど、とはいえ、あそこまで踊れるようになったり背中の筋肉をつかえるようになったのは素晴らしい。なんて、違うところで感心いたしました。

バレエを習っていた人間にとって「白鳥の湖」は憧れの作品です。私も初めて「白鳥」を踊る機会を得た時(あれは、16歳の時の"三羽の白鳥"だった)はとーっても嬉しくって練習をいっぱいしていたのだけど、腕の動きがたまらなく難しくって、ナタリーではないけど腕と背中の筋肉がムキムキになってしまって先生に叱られたことをふと思い出しました。きっついのよね〜、なにせ白鳥さんは、水の中では実はずっと足を動かしていて力強い鳥。芯がしっかりしている...そんなイメージでもあるのです。

そして一方での黒鳥。これはスタジオのお姉さんがコンクール用にレッスンしていたのを後ろで真似っこしていたくらいだけど、ナタリー演じるニナが苦労したように、いわゆる妖婉さを出すのは難しいな〜とつくづく思います。決して強いだけではない踊りで、そこに女性らしさとか王子が白鳥ではないとわかりながらも魅かれていってしまう何かをどのように演じるのか....。白い踊りが苦手な私でしたが、それ以上に黒い踊りも難しい。うーん、白鳥の湖は苦手です(笑。

映画はやっぱりちょっとグロテスクで怖かったです。ニナの妄想の世界とか、血とかが妙にリアルで苦手ぇ〜。大画面でみなくってよかった。
観てよかったとは思うけど、もう一度観たいとは正直思えない一本。

一言..怖かったです。爆

http://movies2.foxjapan.com/blackswan/

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