Thursday, July 02, 2009

「Bonjour Tristesse(悲しみよ こんにちは)」

上映中の「SAGAN(サガン)http://www.sagan-movie.com/」を観る前に、まずは予習しておかなきゃと、「悲しみよこんにちは」を読んでみました。

タイトルやセシルカット等の周辺情報は知っていたけど、実際にこの作品を読んだのは初めて。読み始めると、サガンが18歳の時に書かれた作品と知るが故に、妙にどきどき。翻訳の影響もあるのだろうけど、とても表現というか描写がキレイで丁寧であることに気付きます。

作品の感想としては。

きっとサガンは、セシルという存在を通して「人間という存在」自体を描いたのではないかと思えてなりません。セシルが父親との甘美でありまったりとした時間を楽しんでいるのは、創世記のアダムとイブが過ごしたいた場所そのものであり、アンヌという存在はエデンの園にいた二人にもたらせらた約束(リンゴの実を食べてはならない)。そして、人間は。。。といったことが、大きなテーマなのではないでしょうか。

規律ある存在であったアンヌの脆さは、人間の脆さを表しているのかもしれません。人は強く見えるかもしれないけれど、心の中は泣いている人が多い。表面ではなく、相手の心に私はよりそいたいと願います。

映画楽しみだなー。

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