Wednesday, November 19, 2008

Paris旅紀行:情操教育

午後からオルセーに行ってみました。

ずっと改装が続いていたので、全容をみるのは久しぶり。いつもは気に入った作品のみをピックしてみていたので、こんなにゆっくりみたのは何年ぶりだろう。展覧会を3つほどやっていたこともあって、めちゃめちゃ満足度高かったです。

オルセーというと、セザンヌやゴッホ、マネやモネなど印象派の絵画が有名ですが、今回はあえてその感想ではなくて、ここで目にした子供たちについて。

パリに限ることはないけれど、海外で美術館に行くと、子供の姿をよく目にします。今回もゴッホの作品の前で、先生と一緒に絵を模写したり、クイズ形式で画家と絵画を結びつけたりする授業を行っている子供たちに遭遇。この子達にとっては、何のことない日常なのだろうけど、日本で暮らす私にとってはすっごく贅沢な情操教育だよなぁって思います。うらやましーよなー。

初めて海外で教科書に出ていたアートに出会った時、何とも言えない感動で動けなくなったことが蘇ります。それまでも展覧会で日本にきた作品を観たことはあったものの、その作品がいるべき場所で落ち着いてそこにいるっていう環境が生むものってすごいって思うのです。運べないアート(壁画とか彫刻とか)も然りだけど、そのアートのバックボーンにある空気って大切なような気がするのだよね。ワガママいったら、その画家たちが描いた風景とともにある作品が一番贅沢で美しい気がする。

この子たちの将来がとても楽しみです。

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