Thursday, November 13, 2014

「Blue Jasmine」(2013 米)

ウディ・アレンの映画は、好き嫌いがあると思う。私自身もこれはないだろって思うものも、正直いえば時にある。でもあまり好かれないかもしれないだろうこの作品、実はとっても面白かった。ジャスミンの心、ケイトが本当にうまく演じていて、だんだんと「これは素なのか?」って思えるくらい(笑。

人には誰にでも虚栄心ってあるものだし、それに縛られるというか捨てられない人生を送ってしまう弱さもあって当たり前。だけど、それを責めることって出来ないよね。知らなかった世界ではなく、知ってしまった世界を懐かしみ、そこを受け入れるっていうだけの時間は必要だと思う。

最後の最後で、彼女が自身で選択したってことが明らかになった時。もしかしたら、「なんで」とか「自業自得」って思う人がいるのかもしれないけれど、私は曲げられなかったジャスミンのことがより好きになりました。心が壊れるくらいのシーンだったけれど、自身がどうしても許せなかったことに対して真摯に向き合う姿は破滅的かもしれないけれど、私は尊敬する。

なんだか後からじんわりくる映画。数年後見直してみよう。

http://blue-jasmine.jp/

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