Sunday, May 27, 2012

「あしたのパスタはアルデンテ」(2010年伊)

先日ご一緒したK子さんに薦められた映画を早速観てみました。「めちゃめちゃなストーリーの映画で笑っちゃうんだけど、最後はじんわりするよ」なんていう前振り。はてさて、どんな内容かといえば...。

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トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)はローマに住む作家志望の青年。実家は南イタリアのレッツェにある老舗のパスタ会社だが、兄アントニオ(アレッサンドロ・プレツィオージ)の新社長就任が決まり、共同経営者一族の晩餐会が開かれることになった。帰郷したトンマーゾは、その席上で家族に言えなかった3つの秘密を告白しようと、兄のアントニオに予告する。 
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ということで、ここで兄に告白したのは「ボクはゲイだ」ということ。兄に伝えたトンマーゾは、晩餐会で家族へと思っていた矢先、兄に先に「ボクはゲイだった」ということを伝えられて、言葉を失ってしまうっていう始まりです。うーむ、やっぱりゲイって遺伝なのかな〜なんて思ったのはさておき(笑)、その後の展開がぐるぐるとっていうめちゃイタリアコメディ映画でございました。

色々思うところはあるけれど、キーマンであるおばあちゃんの言葉、ひとつひとつがとてもよかった。エンディングは悲しくもあるけれど、おばあちゃんはきっと幸せだったんだろうなって思うし、なんというか「好きなことをして、思う通りに生きなさい」と指南してくれているようで、なんだか温かい終わりだな〜、と思いました。

だんだんと、こうあるべき論に固まって、そして色々なことに気を使ってしまって、自分らしい生き方に一歩踏み出すのがコワイのが人間。でも、そんな思いをもって生きていても、それは生きているのではなくって、生かされているだけなのかもしれない。

明日の朝が楽しみな一日を過ごそう。

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