Sunday, May 27, 2012

「グレート・ディベーター」(2007年米)

1935年、テキサス州。褐色人種が虐げられる歪んだ社会を正せるのは教育のみと信じる教師のトルソンは、ディベートクラスを立ち上げる。勇気ある生徒たちが討論大会出場に向け猛特訓を開始するが…。(キネマ旬報社データベースより)
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ディベートは難しい。会社の研修で初めて経験した私は、当時かなり苦戦。論破するのは意外と得意(苦笑)だけど、引用とか自分がそう思ってないことに対する反論とかのロジックを作り出すのに苦労したよな〜。アメリカという国は、それこそこういう「発言」する勉強を小学生からやっているんだもの。裁判の国であるっていうこと、よくわかります。

さて、この映画は人種差別がまだまだ色濃く残る時代のテキサスでのお話。どうやら実話であったらしいですが、監督がデンゼル・ワシントン だったからでしょうか。かなり黒人視点で描かれているように感じました。ちょっとグロいところも多かったし、でもどこか目を離せなくなってしまったのはどうしてなのでしょう。

日本は単一民族(厳密にいうと違うけど)なので、こういった人種問題になかなか幼少期にぶつかることはありません。私はかなり大人になってから、「外国」という場に向き合ったので、それこそ一昨年にサンフランシスコで「yellow!!」と老婆に叫ばれるまであまり面と向かってという経験もない人生を送ってきました。 だからこそ余計に、感情移入を主役たち(おそらく主演はデンゼル・ワシントンといっておきつつ、ディベーターの子供たちだと思う)に出来なかったんだよな〜。どこか客観的というか観客な感じな私。やはり、人種問題は本当に難しいです。

とはいえ。

最後のハーバードとの間の一戦は、泣けました。
いい映画です。

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