Sunday, December 21, 2014

アートセミナー; Jean-François Millet

三菱一号館美術館で開催中の「ボストン美術館 ミレー展」。私にとっては、改めてミレーを知るきっかけによい展覧会になったのかもしれません。

日本人にとってのミレーは、必ず美術の教科書にでている「落穂拾い」「晩鐘」といった"苦しみながらも勤勉に働く農民を描いた画家" といったイメージですが、どうやら彼が本当に表現したかったことは違ったのではないか、なんてことを先生のコメントを伺いながらヒシヒシと感じました。思えば日本人が彼の作品を好むのも、70年代以降の日本人の視点というか勤勉さが共感された理由だったのかもしれませんね。

だからこそ今この時代、改めて彼の晩年の作品から何を観ることができるのか。色彩豊かであり何か社会性を感じるメッセージや、チャレンジを読み取ることもできるといっても過言ではないのではないでしょうか。

人間の目というのは「みたいようにみる」そうです。心ではなく頭でみてしまっていたミレーという画家にもう一度会ってみたい、と思います。会期中にもう一度行ってみよう。

http://mimt.jp/millet/

No comments: