Tuesday, October 14, 2014

チューリッヒ美術館展@国立新美術館

 20世紀アートというのは、アバンギャルドでありながらも、共に歴史にのってきているが故に、"今"を生きる現代人にとって共感しやすいアートだと思う。

ルネッサンスや宗教画なんかは誤解を恐れずにいうと、"覚えたら理解しやすいアート"だとも言えるけど、アジアに生まれた日本人にとって宗教画(キリスト教がベースとなった)を心底理解することは難しいもの。アイコンとの意味とか神話のストーリーとか知っていると楽しめるけど、それはある意味テクニックであって心で感じているものではない、そんな気がする。おまけにやっぱりそれら作品は、全て"過去"であって、"今"ではないんだよね。

今回の展覧会では、印象派からシュルレアリスムを紹介するっていうことで、より作家の心の琴線に触れる作品が出会えた、というのが感想でした。心理分野の学問が発展してきた20世紀だからこそ、足し算や引き算のリアクションをもって、多面的だったり、4次元だったりと、作家自体が時代の出来事に格闘していたのだなって。おまけにそれは本人ですら達成できなかったくらいの混乱なのかもしれないなって。

とはいえ、そのわけわからない感じに身を投じてみるのもいささか興味深いものです。ジャコメッティ、モンドリアン、カンディンスキー...etc..。

感じるままに。

http://zurich2014-15.jp/

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