Friday, March 04, 2022

「メトロポリタン美術館展 - 西洋絵画の500年-」

 "メトロポリタン美術館"というは国立でも市立でもなく、いまだ理事会が運営する美術館であることにまず驚き。また設立の背景には、資産家の息子 J.P.モルガンが大きく関与していて、1900年初頭に議会に圧力をかけ(政治家に親戚がいるとこういうことするのね。

💦)、"国外から持ち込む美術品への 関税を廃止させた後"で、自身のイギリスの邸宅からアメリカへ運び込んだ作品たちがコレクションの40%近くのボリュームを占めているのだそう。
恐ろしい。それ故に、欧州コレクションがこんなにもアメリカで所蔵されているってことなのかってことを改めて実感するくらいの素晴らしい作品がいっぱいで見どころ満載でした。
フラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコから、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、 フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、そしてゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌ。戦争での略奪やらお金のばら撒きやら、きな臭く切ないこともいっぱいあるけれど、こんなにも名の知れた画家たちを日本にいて観ることができるとは、いい時代になったといっておきましょう。

私の大好きなカラヴァッジョも(無事)来日していたし、平日夜はやっぱり追い立てられることなくゆっくり観ることができるのでとってもオススメです。
あ、あと!!展覧会ショップの中にあるラ・トゥールの 《女占い師》 のフェイスチェンジャーは是非試してみて。超笑えます。

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