Wednesday, September 30, 2015

ウィーン美術史美術館所蔵「風景画の誕生」@文化村

風景画を切り口にした展覧会というのは、そもそも珍しい。

毎度ながらの勝手な思い込みだけど、イタリア人や南フランス出身の画家にはありえない発想だもんな。雰囲気を描くっていう世界観。絵画の中に占める"人物"の割合なんて、まったく違う。特にイタリアなんて「おりゃ、どうよ。俺って素敵だろ」的なノリで大きく登場するもんね〜、ムキムキ筋肉と共に(←完全に偏見という噂もあるが..汗)。だから今回の展示を観ながら、やぱり人の小ささというか緻密さというかが気になってたまらなかった(リアルなサイズね)。本当に民族性ってでるものです。

数年前に、ご一緒した某香港人から「どうして日本人は桜を見て涙するのか?どうして富士山に向かって祈るのか?」と聞かれて答えられなかった記憶がある。日本人の私にとっては、それは普通のことだったから。なんてことを今回の展示をみながら考えた。ターナー然り、オランダ画家たち然り。季節感を時間と共に感じながら生きていた民族と、やはり日本はどこか似ているのかもしれない。

まだ始まったばかり。お時間あれば是非。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_wien/

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