Sunday, July 20, 2008

「第四間氷期」(安部公房)

私の尊敬するおにいさま(編集人)が、将来自分が映画を撮るとき(しかも2作目)の作品として選択していると語っていたのがこの一冊。知識不足で恐縮ながら、にいさまから聞いて初めて知った「安部公房」の名。あの後、色々読んでけっこうやられてしまった・・・天才です、この人(今さら私が言うことでもないだろうけど・・・)。

ちょうど、個々の価値観とか基準とするものとか考えていたときだったからでしょうか。すごくコンテンツとしても刺さったし、納得するというか、つながる内容だったなぁなんて思うし、出会う時に出会ったのかな・・・なんて。その昔というか、書かれた時代背景を思うと、作者の頭の中を見たいっていう衝動に駆られる一方だったりします。

価値観。というか、価値基準。
どこに照準を合わせるのがベストなのでしょうね。この作品でいうと、未来を基準にするか、今を基準にするかで全然価値観というか、幸福感って違う。それを思うと、現世においての価値基準って恒常的なものではないし、ところ変わればって気さえします。正しいってなんだろう・・・・?

出会いもそうだし、出会う本もそうだけど。人生ってうまくできているのか、その刺激に出会うべくタイミングがあるのだと思う。こうしてレビューを書き連ねていると、今まさにこの瞬間にあったからこそなんて思うものが多いのに気付きます。2ヶ月前の私と比較して、何か変わっている?

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